文字サイズ

いよいよ特定健診スタート!-ドキドキの身体計測

食事を減らしているのに太る……栄養不足のせいかもしれません

主婦の協子さんは、もうすぐ40歳。今年から対象年齢となった特定健康診査(メタボ健診)を、初めて受けることになりました。あらかじめ自宅に送られてきた問診票の記入を行いながら、自分の生活習慣についていろいろ思うところのあった協子さん(前回記事参照)。いよいよ健診日を迎え、少しドキドキしながら健診会場にやってきました。

受付を済ませて健診の準備

健診会場に到着した協子さん。まずは、受付で受診票と記入済みの問診票を提出して、手続きを行います。

受付で渡された検査着に着替えて、カルテを手にしたら、いよいよ健診のスタートです。血液検査もあるため、受診票の指示にしたがって昨夜は早めに夕食を済ませ、そのあとは水だけしか口にしていません。

『ちょっとおなかがすいたけど、これから体重を量るんだから少しでも軽くしておきたいところだわ……あら、最近の検査着って、なかなかかわいいわね』

初めての健診にちょっと不安だった協子さんですが、少し楽しい気持ちになりました。

少し緊張しながら身体計測へ

最初の検査は身体計測です。係の女性に呼ばれて、協子さんは少しドキドキしながら計測室に入りました。真っ先に目に入ってきたのは、身長を測るための背の高い計測器です。係の女性に名前を確認され、協子さんはスリッパを脱いで計測器に乗りました。

『昔、健診を受けたときのものよりキレイでハイテクっぽいけど、全体的な形はあまり変わってないのね』

「では、背筋を真っ直ぐ伸ばして、あごを引いて前を見てください。……はい、終了です」

『うん? ずいぶん簡単ね。それより、問題は体重測定だわ』

協子さんは、あっけなかったなと思いつつも、次にくる体重測定に向けて心の準備をすることにしました。健診とはいえ、人前で体重計に乗るのは恥ずかしいのが女心というものです。係の女性は機械からプリントアウトされたレシートのような紙をカルテに貼っていましたが、すぐに振り返ってにこやかに協子さんへ告げます。

「こちらが、今計測した身長と体重、それとBMIになります」

『なんですって! いつの間に!』

協子さんが乗ったのは、身長を測りながら体重も計量でき、さらにその数値が機械に送られてプリントアウトもされるという、最初の印象どおりのハイテク機器だったのです。

『恥ずかしがる間もなく、体重測定が終わってしまったわ。でも、それでよかったかも』

続けて腹囲の測定へ。協子さんは検査着のすそを上げておなかを出すように指示されますが、ここで少しうろたえてしまいました。

「力を抜いて自然に立ってくださ~い。おなかを引っ込めないでくださいね」

『こ、これは体重を量るより恥ずかしいかも!』

おなかにメジャーが回されるのを見ながら、協子さんはおなかに力を入れそうになるのを何とかこらえます*1。そうして、ちょっとでもおなかを引っ込めたいという心と戦いながら、腹囲測定が終了。これで身体計測は終わりです。

*1 腹囲はおへその高さで測ります。ウエストの最も細いところよりは平均的には4~6cm程大きくなります。

 

津下 一代 先生

監修者 津下 一代 先生 (あいち健康の森健康科学総合センター センター長兼 あいち介護予防支援センター センター長)
昭和58年名古屋大学医学部医学科卒業後、国立名古屋病院内科(内分泌代謝科)、名古屋大学第一内科での臨床・研究活動を経て、平成4年愛知県総合保健センターに勤務。12年あいち健康の森健康科学総合センター、22年より同あいち介護予防支援センター センター長兼務、23年より現職。
厚生労働省における「健康日本21」、「健診・保健指導プログラム」の各委員会や日本健康会議に携わる。