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採血は苦手だけど、血液検査は大事よね

血圧測定にドキドキは禁物!

特定健康診査(メタボ健診)初体験の、40歳、主婦の協子さん。身体計測と血圧測定を終えて、次に向かうのは血液検査です。

次は血液検査ですが、実は採血が苦手…

少し不安な気持ちを持ちながら始まった健診ですが、身体計測、血圧測定をスムーズに終えることができて少しほっとしました。ところが、次の検査が血液検査だとわかって、思わず口元が引き締まります。

『血液検査といえば、採血よね。イヤだなぁ、大人になっても怖いわ』

採血の部屋に入ると、テーブルの上には血液採取のための試験管のような採血管がズラリと並んでいて、採血や注射が苦手な協子さんの緊張が高まります。

看護師さんの指示に従って協子さんが両腕をテーブルの上に乗せると、上向きにした肘の内側を探るように軽く押して確認されます。

「今日は左腕から採血をします。アルコールで消毒をしますが、アレルギーなどはありませんか?」

『はい、ありません』

手早くアルコール消毒をされた肘の内側がスースーします。協子さんの胸はバクバクと騒ぎ、目は近づく採血用の針に釘づけです。

『怖い~! 怖いけど目が離せない!』

チクッ!

「しびれとか、痛みはありませんか? 少しの間、動かないでくださいね」

「だ…大丈夫です」

『最初にチクッとしたけど、ほとんど痛みは感じないわ。採血が上手な看護師さんでよかった!』

看護師さんは必要な量の血液を採取すると、すばやく針を抜いて跡に小さな絆創膏を貼ってくれました。

「血が止まるまで、5分くらい指で押さえていてください」

「はい」

「内出血してしまうことがあるので、揉まないでくださいね」

採取した血液の検査には少し時間がかかるので、結果はまだわかりません。協子さんは肘を押さえながら休みつつ、次の検査に呼ばれるのを待ちます。

 

津下 一代 先生

監修者 津下 一代 先生 (あいち健康の森健康科学総合センター センター長兼 あいち介護予防支援センター センター長)
昭和58年名古屋大学医学部医学科卒業後、国立名古屋病院内科(内分泌代謝科)、名古屋大学第一内科での臨床・研究活動を経て、平成4年愛知県総合保健センターに勤務。12年あいち健康の森健康科学総合センター、22年より同あいち介護予防支援センター センター長兼務、23年より現職。
厚生労働省における「健康日本21」、「健診・保健指導プログラム」の各委員会や日本健康会議に携わる。