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子宮頸がん検診は、20歳代の若いうちから必要

子宮頸がん検診は、20歳代の若いうちから必要

 

主婦の協子さんは、今年40歳。初めての特定健康診査(メタボ健診)の受診を機に、これまで受けたことのなかったがん検診も受けることにしました。まずは乳がん検診を終えて、次に向かうのは子宮頸がん検診です。

緊張の子宮頸がん検診へ

次の子宮頸がん検診へと案内された協子さんは、まず問診票の記入を行います。

『子宮頸がん検診を受けるのは、妊婦健診以来だわ』

厚生労働省が推奨している子宮頸がん検診は、20歳以上の女性が対象で、2年に1回行うことになっています。検査項目は問診のほか、視診、内診、子宮頸部の細胞診です。
問診票では、年齢、子宮頸がん検診の受診歴、月経周期、妊娠・出産歴、不正出血の有無、子宮に関する病歴などについての質問に答えます。協子さんは記入をしながら、少し不安になってきました。

『月経の乱れも不正出血もないし、とくに気になることはなし…と』

問診票を記入し終わると、係の人にカーテンで仕切られた検査室へ通されます。

『この椅子型の診察台は! 見るのは、産後の診察以来だわ』

「上着はそのままでいいので、下は下着もすべて脱いで診察台に座ってください」

「はい…」

緊張する協子さんに、女性の先生が優しく声をかけてくれます。

「では、検査を始めます。まず検査器具を入れて診察のあと、検査のための細胞をとります。体を楽にしてくださいね」

子宮頸がん検診では、医師が腟に腟鏡を挿入して腟内部や子宮頸部の様子を見て調べます。それから専用のヘラやブラシなどで子宮頸部の表面をこすって、細胞を採取します。

検査自体は数分ですぐに終了し、痛みもほとんどありませんでした。しかし、協子さんは、苦手な採血以上にがんばったような気持ちになりました。

『子宮頸がん検診って、採血より精神的ハードルが高いかも……。でも大事な検査だから、今後は定期的に受けるようにしないと!』

検査の結果は、後日連絡されます。身支度を終えた協子さんは、気合を入れ直して残りの検査に向かいました。

 

津下 一代 先生

監修者 津下 一代 先生 (あいち健康の森健康科学総合センター センター長兼 あいち介護予防支援センター センター長)
昭和58年名古屋大学医学部医学科卒業後、国立名古屋病院内科(内分泌代謝科)、名古屋大学第一内科での臨床・研究活動を経て、平成4年愛知県総合保健センターに勤務。12年あいち健康の森健康科学総合センター、22年より同あいち介護予防支援センター センター長兼務、23年より現職。
厚生労働省における「健康日本21」、「健診・保健指導プログラム」の各委員会や日本健康会議に携わる。