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診察で特定健康診査は終了!

診察で特定健康診査は終了!

主婦になってから、ついつい定期的な健診から遠ざかっていた協子さんでしたが、40歳になるのをきっかけに、特定健康診査(メタボ健診)を受けるために健診会場へと来ています。せっかくなので、これまで受けたことのなかったがん検診も受診し、すべての検査が終わって(これまでの記事参照)、残るは医師による診察です。

医師による診察と、体調や生活習慣の確認が行われる

すべての検査が終わり、協子さんは待合室で最後の診察の順番を待っています。

『お医者さんの診察で、何か言われるかしら? 自分では体調は悪くないけど、体重とか血圧とか思ってたのと違うこともあったし……』

ここで係の人に呼ばれて診察室に入ると、男性医師が待っていました。 特定健診では、医師による診察(聴診、視診などの身体診察)が行われます。また、あらかじめ記入した問診票をもとに、病歴や現在の体調、生活習慣(喫煙、飲酒、睡眠、運動など)などを確認します。気になることがあれば、ここで医師に聞くことができます。

「どうぞ、こちらにお座りください」

「はい、失礼します」

少しだけ緊張しながら協子さんが椅子に座ると、医師は手にした問診票やカルテを確認してから、聴診器を手にして診察に入ります。

「検査着を着たままでいいので、胸と背中の音を聴きますね……では、後ろを向いてください……はい、結構ですよ。聴診上はとくに問題はないようですが、どこか悪いと感じるところや、気になることはありますか?」

「とくに具合が悪いところはないんですが、昔と比べると血圧が高くなっているのが気になるんですが……」

協子さんは医師の「とくに問題ない」との言葉にホッとしつつ、気にかかっていたことを質問してみました。

「そうですね、この数値ならすぐに薬をのむ必要はありませんが、加齢とともに血圧が高くなる人が増えてきますから、ぜひおうちでも定期的に血圧を測って健康管理の目安にしてください」

「はい」

やはり早々に血圧計を購入せねば、と協子さんは頭の中にメモをします。

「たばこは吸われないし、お酒の量もほどほどのようですので、あとは適度な運動を習慣にできるといいですね。血圧にもよい影響がありますよ。ご家族にたばこを吸われる人がいるとのことですが、周りの人たちの健康にも受動喫煙の影響がありますから、ぜひ禁煙をすすめてください」

「わかりました」

協子さんは頭の中のメモに、「自分の運動不足解消」と「夫の禁煙」を追加しました。

「では、本日の健診は以上で終了です」

「はい、ありがとうございました」

 

津下 一代 先生

監修者 津下 一代 先生 (あいち健康の森健康科学総合センター センター長兼 あいち介護予防支援センター センター長)
昭和58年名古屋大学医学部医学科卒業後、国立名古屋病院内科(内分泌代謝科)、名古屋大学第一内科での臨床・研究活動を経て、平成4年愛知県総合保健センターに勤務。12年あいち健康の森健康科学総合センター、22年より同あいち介護予防支援センター センター長兼務、23年より現職。
厚生労働省における「健康日本21」、「健診・保健指導プログラム」の各委員会や日本健康会議に携わる。