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高血圧症の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!

高血圧症の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!

 あなたやあなたの家族が処方せんをもらうとき、薬局で「ジェネリック医薬品」を処方してもらっていますか? 当コーナーでは、ジェネリック医薬品に替えるとどれだけ節約できるのかを病気ごとにご案内しながら、ジェネリック医薬品についての詳細や、薬の正しい使い方などを解説していきます。第1回目の今回は、高血圧症の薬にクローズアップし、ジェネリック医薬品とは何かをご紹介します。

1年以上服用するなら、新薬より数千円以上も安くなることがある

医師の処方せんがないと入手できない「医療用医薬品」には、「新薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。ジェネリック医薬品は、新薬と同等の効果や品質をもちながら、価格が新薬の約2~8割、平均約半額と、安く抑えられている薬です。

1錠あたりで考えると、たった数十円程度の差ではありますが、生活習慣病などで3カ月や半年、1年と、長く服用した場合には大幅な節約になります。複数の薬をのんでいる患者さんであれば、なおさらです。

さっそく、患者数の多い「高血圧症」の薬について、新薬をジェネリック医薬品に替えるとどのくらいオトクになるのかを見てみましょう。

【高血圧症の薬の一例】

●カルシウム拮抗薬
一般名:アムロジピンベシル酸塩(1日1回5mg錠を1年間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬ノルバスク 1錠40円×365日=14,600円 4,380円
ジェネリックアムロジピン 1錠20円×365日=7,300円 2,190円

⇒年間2,190円オトク!

●カルシウム拮抗薬とアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)の合剤
一般名:テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩(1日1回1錠を1年間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬ミカムロ配合錠BP 1錠160円×365日=58,400円 17,520円
ジェネリックテラムロ配合錠BP 1錠70円×365日=25,550円 7,670円

⇒年間9,850円オトク!

●利尿降圧薬
一般名:トリクロルメチアジド(1日1回2mg錠を1年間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬フルイトラン 1錠10円×365日=3,650円 1,100円
ジェネリックトリクロルメチアジド 1錠6円×365日=2,190円 660円

⇒年間440円オトク!

●アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
一般名:カンデサルタンシレキセチル(1日1回8mg錠を1年間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬ブロプレス 1錠120円×365日=43,800円 13,140円
ジェネリックカンデサルタン 1錠40円×365日=14,600円 4,380円

⇒年間8,760円オトク!

※上記の薬価(薬代)は2018年4月1日現在のものです。
※ここで紹介する薬剤名および用量、薬価は一例です。また、同じ有効成分のジェネリック医薬品でも、メーカーによって価格は異なります。なお、薬価は点数に「五捨五超入」という特別の計算ルールがあります。また、自己負担分は四捨五入され10円単位での支払いになります。
※上記は薬価のみを計算したものであり、実際に支払う医療費には、調剤基本料や薬剤管理指導料、薬剤情報提供料などが含まれます。

コラムジェネリック医薬品って何?

●新薬の特許が切れたあと、同じ有効成分を使って作られた薬です

新薬は、その名の通り新しい薬です。長い年月と莫大な開発費用をかけて作られているため、開発した製薬会社が独占的に製造・販売することのできる「特許期間」が設けられています。しかし、その特許期間をすぎると、他の製薬会社でも同じ有効成分を使った薬を製造・販売することができるようになるのです。それがジェネリック医薬品です。

有効成分が同じなので、ジェネリック医薬品は、安価にもかかわらず新薬と同等の効き目をもっています。新薬からジェネリック医薬品に切り替えれば、治療の効果は変わらないのに、家計負担が大幅に減ることになります。ジェネリック医薬品の有効性と安全性について、詳しくは次回、5月配信の当コーナー第2回で解説します

堀 美智子 先生

監修者 堀 美智子 先生 (薬剤師、医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー取締役/医薬情報部門責任者)
1977年名城大学薬学専攻科修了。同年4月より同大学薬学部医薬情報室、1980より帝京大学薬学部医薬情報室での勤務を経て、1998年に医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー設立に参加。東京都八王子市にて薬局を運営する傍ら、各種データベースの作成や書籍・ラジオ等での医薬品に対する正しい情報の啓発に携わる。日本薬業研修センター 医薬研究所所長、武庫川女子大学薬学部非常勤講師、名城大学薬学部非常勤講師等も兼務。