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細菌感染症の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!

細菌感染症の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!

 当コーナーでは、ジェネリック医薬品に替えるとどれだけ節約できるのかを、毎月さまざまな病気ごとにご案内しています。第9回目の今回は、細菌感染症の薬について取り上げます。また、巻末のコラムでは、薬をのむタイミングについて解説します。

さまざまな細菌感染症に使われる抗菌薬。処方どおりにきちんと服用することが大切

細菌感染症には、中耳炎や副鼻腔炎、溶連菌感染症、肺炎球菌感染症、膀胱炎、皮膚感染症などさまざまな病気があり、治療としては適切な抗菌薬(抗生物質)が処方されます。抗菌薬は、化学構造により「セフェム系」「マクロライド系」などに分類されており、その特徴に応じて使い分けられています。

人によっては、特定の種類の抗菌薬に対するアレルギーがあり、薬疹(薬によって起こる発疹)やめまい、呼吸困難などの症状が起こることがあります。アレルギーを起こした経験がある、近親者にアレルギー症状を起こしやすい人がいるといった人は、医療機関や薬局で医師・薬剤師に必ずその旨を伝えましょう。お薬手帳に、どの薬でアレルギーが起こったかを記載しておくと安心です。

また、薬を服用する際には、自己判断による服用中断や減量をしないことが原則ですが、抗菌薬の場合は特に注意が必要です。これは、抗菌薬の誤った使い方によって出現する、抗菌薬の効かない「薬剤耐性菌」が世界的な問題となっているためです。以前は抗菌薬で改善した感染症が、薬剤耐性菌の増加により、なかなか治らなかったり重症化したり、免疫力が低下している人では命にかかわる恐れも出てきます。医師や薬剤師の指示にしたがい、決められた量を決められた期間だけ正しく使うように心がけましょう。

【細菌感染症の薬の一例】

●セフェム系抗菌薬
一般名:セフカペンピボキシル塩酸塩水和物(100mg錠を1錠ずつ1日3回、1週間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬フロモックス 1日分140円×7日=980円 290円
ジェネリックセフカペンピボキシル塩酸塩 1日分80円×7日=560円 170円

120円オトク!

●マクロライド系抗菌薬
一般名:アジスロマイシン水和物(250mg錠を2錠ずつ1日1回、3日間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬ジスロマック 1日分460円×3日=1,380円 410円
ジェネリックアジスロマイシン 1日分180円×3日=540円 160円

250円オトク!

●ニューキノロン系抗菌薬
一般名:塩酸シプロフロキサシン(100mg錠を1錠ずつ1日3回、1週間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬シプロキサン 1日分130円×7日=910円 270円
ジェネリックシプロフロキサシン 1日分30円×7日=420円 130円

140円オトク!

一般名:レボフロキサシン水和物(500mg錠を1個ずつ1日1回、1週間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬クラビット 1日分380円×7日=2,660円 800円
ジェネリックレボフロキサシン 1日分140円×7日=980円 290円

510円オトク!

※上記の薬価(薬代)は2018年12月1日現在のものです。
※ここで紹介する薬剤名および用量、薬価は一例です。また、同じ有効成分のジェネリック医薬品でも、メーカーによって価格は異なります。なお、薬価は点数に「五捨五超入」という特別の計算ルールがあります。また、自己負担分は四捨五入され10円単位での支払いになります。
※上記は薬価のみを計算したものであり、実際に支払う医療費には、調剤基本料や薬剤管理指導料、薬剤情報提供料などが含まれます。

コラム食前・食間・頓服…薬をのむタイミングって?

●最大の効果を得ながら、できるだけ副作用を抑えるために服用時間が定められている

薬の処方時に指示される「食前」「食間」「食後」などの服用時間は、特定の時間帯に薬の効果が最大限になるようにしたり、副作用をできるだけ抑えたりするために、最適なタイミングが設定されています。それぞれの言葉の意味を正確に把握し、決められた服用時間を守りましょう。なお、1回のみ忘れたときも次の服用時には1回分だけのみ、まとめてのまないようにしましょう。

  • 食前:食事の1時間~30分くらい前
  • 食後:食事の後30分くらいまで
  • 食間:食事と食事の間(食事の約2時間後が目安)
  • 就寝前:就寝の30分くらい前
  • 頓服:症状のひどいとき、発作時など(服用後、次の服用まで◯時間以上空ける、というように定められているときは、それを守りましょう)

堀 美智子 先生

監修者 堀 美智子 先生 (薬剤師、医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー取締役/医薬情報部門責任者)
1977年名城大学薬学専攻科修了。同年4月より同大学薬学部医薬情報室、1980より帝京大学薬学部医薬情報室での勤務を経て、1998年に医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー設立に参加。東京都八王子市にて薬局を運営する傍ら、各種データベースの作成や書籍・ラジオ等での医薬品に対する正しい情報の啓発に携わる。日本薬業研修センター 医薬研究所所長、武庫川女子大学薬学部非常勤講師、名城大学薬学部非常勤講師等も兼務。