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不眠症の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!

不眠症の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!

 当コーナーでは、ジェネリック医薬品に替えるとどれだけ節約できるのかを、毎月さまざまな病気ごとにご案内しています。最終回の今回は、不眠症の薬について取り上げます。また、巻末のコラムでは、医療機関や薬局を利用するときには必ず持っていきたい「お薬手帳」について解説します。

不眠のタイプに合わせた睡眠薬を使う

不眠症は睡眠障害の一つで、不眠症状に加えて日中の機能障害(眠気や疲労感、集中力低下、だるさなど)がある場合に診断されます。不眠症状には、寝つきが悪い「入眠障害・就眠障害」や、寝ついても夜中に目が覚めて眠れなくなる「中途覚醒」、朝早く目覚めてしまう「早朝覚醒」、長時間眠っても熟睡できない「熟眠障害」というように、さまざまなタイプがあります。

不眠症は生活習慣の乱れや加齢によって起こるほか、うつ病や認知症などの症状として現れることもあります。生活習慣改善や原因への対処を行っても効果がない場合には、睡眠薬(睡眠導入薬、催眠薬)を使用することになります。

睡眠薬には、作用時間の長さが異なるいくつかの種類があり、医師が症状のタイプに合わせて選択します。おおむね、どの種類にも「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」が出ています。ジェネリック医薬品は、価格が「新薬(先発医薬品)」の約2~8割、平均約半額と安価ながら、主成分は全く同じですから、とてもオトクな薬です。処方せんをもらったら、薬局でぜひ「ジェネリックで」と伝えてみましょう。


【不眠症の薬の一例】

●ベンゾジアゼピン系催眠薬
一般名:ブラチゾラム(0.25mg錠を1錠ずつ1日1回、1カ月間服用した場合)

商品名 薬価×週数 自己負担額(3割負担)
新薬レンドルミン 1日分20円×30日=600円 180円
ジェネリックブラチゾラム 1日分10円×30日=300円 90円

90円オトク!

一般名:クアゼパム(20mg錠を1錠ずつ1日1回、1カ月間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬ドラール 1日分100円×30日=3,000円 900円
ジェネリッククアゼパム 1日分40円×30日=1,200円 360円

540円オトク!

●非ベンゾジアゼピン系催眠薬
一般名:ゾピクロン(7.5mg錠を1錠ずつ1日1回、1カ月間服用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬アモバン 1日分20円×30日=600円 180円
ジェネリックゾピクロン 1日分10円×30日=300円 90円

90円オトク!

一般名:ゾルピデム酒石酸塩(5mg錠を1錠ずつ1日1回、1カ月間使用した場合)

商品名 薬価×日数 自己負担額(3割負担)
新薬マイスリー 1日分40円×30日=1,200円 360円
ジェネリックゾルピデム酒石酸塩 1日分10円×30日=300円 90円

270円オトク!

※上記の薬価(薬代)は2019年3月1日現在のものです。
※ここで紹介する薬剤名および用量、薬価は一例です。また、同じ有効成分のジェネリック医薬品でも、メーカーによって価格は異なります。なお、薬価は点数に「五捨五超入」という特別の計算ルールがあります。また、自己負担分は四捨五入され10円単位での支払いになります。
※上記は薬価のみを計算したものであり、実際に支払う医療費には、調剤基本料や薬剤管理指導料、薬剤情報提供料などが含まれます。

コラムお薬手帳を活用しましょう

●副作用やのみ合わせのリスクが減らせるほか、災害時にも役立つ

薬局の店頭などで配布されている「お薬手帳」は、患者さん自身が服用中の薬や、これまで使ってきた全ての薬を記録するためのものです。

お薬手帳の情報は、医師が診察や処方を行う際に役立てたり、薬剤師が副作用やのみ合わせ、薬の量をチェックする際に役立てたりします。特に、薬局ではお薬手帳を持参すると、「薬剤服用歴管理指導料」が少し安くなるうえ、処方された薬の情報を薬剤師が貼付あるいは記入してくれるため、毎回必ず持参するようにしましょう。患者さん自身で、服用後の体調変化や、購入した市販薬・健康食品などの情報も記載することをおすすめします。

災害などの非常時にも、持病の薬や副作用歴、アレルギー歴、既往歴などを医師や薬剤師などに正確に伝えることに役立ちます。

なお、スマートフォンなどで利用できる電子お薬手帳も推奨されています。「毎回持参するのを忘れがち」という人は、アプリの利用を検討してみるとよいでしょう。

堀 美智子 先生

監修者 堀 美智子 先生 (薬剤師、医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー取締役/医薬情報部門責任者)
1977年名城大学薬学専攻科修了。同年4月より同大学薬学部医薬情報室、1980より帝京大学薬学部医薬情報室での勤務を経て、1998年に医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー設立に参加。東京都八王子市にて薬局を運営する傍ら、各種データベースの作成や書籍・ラジオ等での医薬品に対する正しい情報の啓発に携わる。日本薬業研修センター 医薬研究所所長、武庫川女子大学薬学部非常勤講師、名城大学薬学部非常勤講師等も兼務。