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特定保健指導は、きちんと受けてメタボ脱出のチャンスに

特定保健指導は、きちんと受けてメタボ脱出のチャンスに

メタボな人は医療費も高くなりがち

 メタボリックシンドロームとは、腹囲が一定以上を超えた内臓脂肪型肥満に加え、「高血圧」「脂質異常」「高血糖」のいずれかが2つ以上あてはまる場合に判定される状態をいいます。この「血圧」「脂質」「血糖値」の数値は基準値を少し超えた程度でも、内臓脂肪型肥満にプラスして2つ以上重なると動脈硬化が進みやすくなり、糖尿病、脳卒中、心臓病などへのリスクが高まることがわかっています。そのため、こうした病気に至る前にリスクに気づき、生活習慣の改善を促すことを目的とした「特定健康診査(メタボ健診)」と「特定保健指導」が平成20年(2008年)から開始されています。
 ところで、メタボな人は、医療費も高くなりがちなことをご存知でしょうか? 厚生労働省が公表した「メタボリックシンドローム該当者・予備群と年間平均点数の関係」では、メタボ該当者の医療費は、年間約8~10万円高いことがわかっています。これは、メタボ関連疾患だけでなく、すべての医療費を対象にした分析データですが、こわい病気へのリスクを減らすだけでなく、家計のためにもメタボは改善したほうがよいことがわかります。

しっかり活用したい特定保健指導

 そこで、メタボ改善のために活用したいのが前述の「特定保健指導」。特定保健指導とは、メタボ健診の結果をもとに対象者を抽出して行う、メタボ改善を目的とした保健指導のことです。特定保健指導の対象者となったら、リスクが高いことにがっかりするのではなく、生活習慣を改善するための絶好の機会と捉えて、積極的に参加するのがおすすめです。対象者一人ひとりに合わせた生活改善のハウツーについて、保健師など専門家にアドバイスしてもらえ、サポートしてもらえるプログラムとなっています。
 厚生労働省が公表した「平成20年(2008年)度特定保健指導終了者の平成20・21(2009)年度 メタボリックシンドロームの状況」によると、2008年度に特定保健指導を最後まで受けて追跡調査ができた23万3000人のうち、メタボ該当者の割合は2008年度の29%から2009年度には21%に減少しています。メタボ予備群の人も49%から31%に減っています。
 また、メタボ健診を受けて「異常なし」でも、昨年と比べて数値に変化があった場合、その原因を考慮することで生活改善のヒントが得られることがあります。メタボ健診も上手に受けることで、病気の早期発見だけでなく健康づくりにも役立ちます。
 メタボ健診も特定保健指導も積極的に受けることが、健康にも家計にもプラスになるといえそうです。


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