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周りの人の健康のためにも、今すぐ禁煙を

周りの人の健康のためにも、今すぐ禁煙を

主流煙よりも副流煙のほうが有害物質が多く含まれている

 タバコの煙には、ニコチンをはじめ、発がん性物質を含む約200種類もの有害物質が含まれています。これらの有害物質は、生活習慣病を悪化させたり、さまざまな病気のリスクを高めることが知られていますが、「自分は健康だから」と気にせず喫煙し続けている人も多いことでしょう。
 タバコの煙に含まれる有害物質は、喫煙者自身だけでなく、家族や同僚などの周囲の人にも健康被害を与えます。しかも、含まれる有害物質の量を、喫煙者が吸い込む主流煙と、タバコの点火部から立ち上る副流煙とで比較した場合、副流煙のほうが2~120倍以上も多いことがわかっています。

見過ごせないサードハンド・スモーク(三次喫煙)の害

 さらに、近年、「サードハンド・スモーク」と呼ばれる三次喫煙の健康被害も注目されています。タバコの火を消した後でも、有害成分は衣類やカーテン、ソファなどに付着しており、家族や周りの人がこれを吸い込むことによってタバコの害を受けることがわかってきたのです。
 喫煙者の家族や周囲に、タバコの健康被害を受けやすい成長期の子どもや、妊娠中の女性がいる場合には、禁煙するか、子どもや妊娠中の女性が出入りする室内・車内では喫煙しないように注意しましょう。
 実際に、家庭の喫煙状態を「完全禁煙(家族が禁煙するか、外で吸う)」「分煙(別の部屋で吸うか、吸ったあと換気したり空気清浄機を置くなどの対処をする)」「自由に喫煙する」に分けて、乳幼児の尿中コチニン濃度を調査した研究報告があります。その結果、「分煙」と「自由喫煙」の家庭の乳幼児の尿中コチニン濃度にはほとんど差がなかったことからも、サードハンド・スモークの影響は大きいと考えられます。

やめたくてもやめられない人は、禁煙外来や市販薬を使おう

 禁煙しようと思っても、なかなか禁煙できない人は、思いきって医療機関の禁煙外来を受診したり、市販の禁煙補助薬(ニコチンガムやニコチンパッチなど)の助けを借りましょう。
 なお、医師にニコチン依存症と診断され、特定の条件を満たしている人は、健康保険で禁煙治療を受けられる可能性があります(健康保険で禁煙治療ができる医療機関については、日本禁煙学会「禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版」を参照してください)。


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