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きちんと理解して感染症予防に役立てたい予防接種

きちんと理解して感染症予防に役立てたい予防接種

10月からみずぼうそうの予防接種が定期接種に

 今年(2014年)10月から水痘ワクチンが定期接種になりました。水痘とはいわゆるみずぼうそうのことで、水痘帯状疱疹ウイルスに感染することによって発熱や発疹が起こる、子どもに多い病気です。9歳以下で発症するケースが9割以上を占めるといわれます。一般的には、熱が出てから皮膚が赤くなり、水疱、膿疱(水疱の液体に粘り気のあるもの)になってからかさぶたができ、治ります。しかし、一部で重症になることもあり、近年、我が国では、年間100万人程度が発症、4,000人が入院して、20人程度が亡くなっていると推定されています。
 定期接種の対象となるのは、みずぼうそうにかかったことのない、1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までの乳幼児です。2回の接種を行うことになっており、1回目は生後12カ月から15カ月までの間に、2回目はその後6カ月から12カ月の間に、受けるのが標準的とされています。2015年3月31日までは、特例措置として、3歳の誕生日当日から5歳の誕生日の前日までの幼児も対象となります(この場合は、1回接種)。

高齢者の肺炎球菌ワクチンも定期接種に

 今月から、65歳以上の人の肺炎球菌ワクチンも定期接種になりました。肺炎球菌は、病気でなくても鼻やのどの奥に常在していることが多い細菌で、体調をくずしたり、かぜをひくなどして免疫力が落ちたりすると勢いをもち、気管支炎や肺炎など重い合併症を起こすことがあります。高齢者の肺炎の原因として3割を占め、最も多いといわれています。
 定期接種の対象となるのは、今年度65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる人と、101歳以上の人(101歳以上の人は原則、今年度限り)です。また、60歳から65歳の人で、心臓、腎臓、呼吸器などの持病により、生活に支障がある人などは対象となることもあります。かかりつけ医などに相談しましょう。ただし、すでに定期接種に用いられる肺炎球菌ワクチンを受けたことのある場合は、対象となりません。

定期接種は公費の補助が受けられる

 定期接種は、法律で努力義務とされています。乳幼児の場合は保護者が、大人の場合は本人がどんな効果があるのか、どんな副反応があるのかをきちんと理解して受けることが大切です。
 定期接種の場合、対象となる人が期間内に受けると、公費助成が行われ、自己負担がない場合もあります(乳幼児の場合は自己負担なし、大人の場合は一部負担があることが多いようです)。期間内に忘れずに受けるようにしたいものです。
 また、定期接種を受けたことで、万一重篤な副反応が起こり、健康被害が発生した場合、救済給付の制度があります。詳細はもよりの市区町村にお問い合わせください。
 予防接種は、体調のよいときに、ゆとりをもって受けることも大切なので、早めに予定を立てておきましょう。

予防接情報(厚生労働省)


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