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症状がなくても、定期的にがん検診を受けよう

症状がなくても、定期的にがん検診を受けよう

日本では5つのがん検診が推奨されている

 9月は「がん征圧月間」です。1981年以降30年以上にもわたり、がんは日本人の死因の第1位を占め、日本人の3人に1人ががんで亡くなるといわれています。
 一方、医療技術の進歩によって、一部のがんでは早期に発見して適切な治療を受ければ治る可能性が高くなっています。早期発見のためには、定期的にがん検診を受けることが大切です。
 国はがんによる死亡者減少を目標に、特に死亡者数や罹患者数が多く、早期発見・早期治療が可能な5つのがん検診を推奨しています。それが胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん検診です。

特に低い女性のがん検診受診率

 これらのがん検診の対象年齢と頻度は次のように推奨され、多くの自治体がこれを基本に実施しています。

胃がん、肺がん、大腸がん  40歳以上/年1回
乳がん  40歳以上/2年に1回
子宮頸がん  20歳以上/2年に1回

 「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」において、国はがん検診受診率50%以上を目指しています。
 実際の受診率は、平成25年「国民生活基礎調査」によれば次の通りでした。

<男性>胃がん45.8%、肺がん47.5%、大腸がん41.4%
<女性>胃がん33.8%、肺がん37.4%、大腸がん34.5%、子宮頸がん42.1%、乳がん43.4%
(ただし子宮頸がんと乳がんは、平成24年、25年の2年間に受診した人の割合)

 職場で検診を受けられる人が多い男性は目標まであと少しといえますが、女性はまだまだ低いのが現状です。

職場や自治体が実施するがん検診なら安く受けられる

 よくがん検診を受けない理由として挙げられるのが、「症状がないから」「費用がかかる」など。しかし、がんは進行するまで自覚症状がほとんど出ないことが多いため、症状に気づいて受診したときには進行していることが少なくありません。また、職場や自治体で行う検診を利用すれば、無料または少額の費用で受けることができます。
 職場の健康診断や人間ドックなどでがん検診が受けられる人は、それを利用するとよいでしょう。自治体のがん検診を受ける方は、お住まいの市区町村で検診内容や対象年齢、費用など異なりますので、担当窓口やホームページなどで確認しましょう。

 がんは命にかかわる病気ですが、がん検診を受けて早期に見つけることができれば完治も可能なだけでなく、治療の選択肢が多く体への負担が軽い治療を受けることができます。ぜひ、定期的にがん検診を受けましょう。


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