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お酒の適量と飲み方を知って、楽しく健康に

お酒の適量と飲み方を知って、楽しく健康に

お酒の適量と飲み方を知って、楽しく健康に

 先ごろ厚生労働省が公表した「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、飲酒習慣のある人の割合は男性34.6%、女性8.2%でした。そのうち、生活習慣病のリスクを高めるほどの量を飲んでいる人の割合は男性15.8%、女性8.8%で、平成22年以降男性は横ばい、女性は増加傾向が見られます。

 昔から「酒は百薬の長」といい、適量の飲酒が健康によいことはよく知られていますが、それも飲みかた次第。飲みすぎると心身の健康を損ねる恐れがあります。何かとお酒を飲む機会が増える年末年始に向けて、お酒の健康的な飲み方を知っておきましょう。

過度の飲酒がさまざまな病気を招く一方、少量の飲酒は死亡率を下げる

 過度の飲酒が引き起こす病気といえば、脂肪肝やすい炎が代表にあげられますが、肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、胃炎や逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、心筋症、末梢神経障害、認知症などさまざまな病気のリスクを高めます。
 がんとの関係では、飲酒は口腔(こうくう)、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、食道、肝臓、大腸、女性の乳房のがんの原因になるとされています。
 さらに、多量飲酒を長期間続ければアルコール依存症になる恐れがあり、アルコール依存症では高い割合でうつ病との合併がみられます。

 一方適度の飲酒はストレス解消につながり、食欲増進や血行促進などの健康効果があります。また、飲酒と総死亡・がん・心疾患・脳血管疾患における死亡率の関連を調べた国内の大規模研究によると、男性はいずれの場合も全くお酒を飲まない人に比べて少量飲む人の死亡率が低く、飲酒量が増えるとリスクが高くなるというパターンをとることが確認されました。女性でも総死亡と心疾患の死亡率で同様の関係がみられました。

普通に飲める男性で1日に日本酒1合が適量、女性はより少量を

 それでは、どれくらいの飲酒量が適量といえるのでしょうか。厚生労働省は「健康日本21」において、「通常のアルコール代謝能を有する日本人」の節度ある適度な飲酒量を純アルコールで20g程度としています。これは、それぞれのお酒に換算するとおよそ次の分量にあたります。
・ 日本酒 1合(180ml)
・ ビール 中びん1本(500ml)
・ ワイン グラス2杯(240ml)
・ 焼酎(25度) 100ml
・ ウィスキー ダブル1杯(60ml)

 ただし女性は男性よりもアルコールの代謝能力が低いため、この1/2から2/3程度を目安にすること、少量の飲酒で顔が赤くなる人や高齢者も量を控えることがすすめられます。たとえ少量でも、元々お酒を飲まない人に飲酒をすすめるのはよくありません。

 適量を超えて飲んでしまったときは、お酒を飲まない休肝日をもうけ、週の合計で適量となるようにしましょう。また、濃いお酒は薄めて飲む、ゆっくり食べながら飲むなど、飲み方にも気をつけましょう。


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