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第65回 鎌田實さん

第65回 鎌田實さん

住  吉
今、インターネットで色々な人の情報が入ってくるから、比較対象が増えて「私にはこれはできないな…」と思う人も多いのかなと思います。比べなくても良い人と比べてしまう。
鎌  田
そうですね。生きる上ですごく大事なことは、比べないことですよね。「自分は自分」ということが、すごく大事なんじゃないかと思います。
住  吉
何か1つ、「自分はこれがすごいんじゃないか」ということを見つけてみることが良いかもしれませんね。
鎌  田
そう。「誰よりも温かく生きよう」とか「人に優しく生きよう」とかね。自分で大事な武器を持ったら良いかもしれないですね。

「子育ての悩みです。今、1歳の子育てをしています。幼少の頃、母がよくヒステリックになっていました。母を怒らせる自分が悪いとよく思っていて、今でも自信が持てないところがあります。そして自分も子育てでそうしてしまいそうになります。なっているかもしれません。子供に兄弟を作ってあげたい気持ちもありますが、余裕がなくなって、私も同じことをしてしまいそうで怖いです。何かご助言いただけましたら嬉しいです」(33歳女性)
鎌  田
家庭が全てパーフェクトにできているわけではないし、お父さんやお母さんもパーフェクトじゃなかったりするので、別にパーフェクトを目指さなくても良いんじゃないかなと。「自分はお母さんと同じことを繰り返さないようにしよう」と思うことが大事なのかなと思います。イライラしてしまった時には、格好だけでも良いから子供をギュッと抱きしめてみると良いですよ。そうすると子供からパワーをもらえます。抱きしめると、オキシトシンという幸せホルモンを子供からもらえるんですよね。子供がだんだん成長して、怒らなくちゃいけない時は怒っていいんだけど、怒る時はその前に愛していることをちゃんと伝えて、怒った後はちゃんとまた抱きしめたりすることが大事です。
住  吉
いっぱいハグしてあげてください。鎌田先生、人生相談ありがとうございました。
ここからは健康の話も伺いたいのですが…鎌田先生は今日(6月28日)が70歳のお誕生日だと。
鎌  田
そうなんですよ(笑)。あっという間に70歳ですね。
住  吉
今も日本国内、海外と飛び回っていらっしゃいますが、健康維持のために実践されていることや大事だと思われていることは何ですか?
鎌  田
僕は、野菜をとにかくたくさん食べることを心がけています。あとは筋肉が勝負だと思っているんですよね。“貯金”より“貯筋”。運動している人は血圧が下がる、血糖値も下がる、糖尿病にもなりにくい、ということは世界の内科医が認めているんですけど、このところ面白い文献がいっぱい出だしているんです。運動している人、筋肉がある人は、うつや認知症、がんが少ないと。太ももからマイオカインという筋肉作動性物質が出ていて、それががんやうつを減らしているんじゃないか、ということなんです。だから、太ももが勝負だと思っています。
住  吉
じゃあ、歩いたり…?
鎌  田
そう、ウォーキングやスクワット。
住  吉
スクワットしているんですか?
鎌  田
しています。鎌田式スクワットという、負荷をかけるスクワットを毎日しています。
住  吉
すごい。“貯金”より“貯筋”。これはぜひ皆さんもマネしたいのではないでしょうか。
では最後に、鎌田先生の「健康の秘密」を教えてください。
鎌  田
“タンパク質”です。
住  吉
筋肉のもとになるから、ということですか?
鎌  田
そうです。僕は長野県を日本一長寿にしたんですけど、「ダイエットをしろ」とはあまり言わなかった。我慢の健康法は嫌いなので、いっぱい食べて良いけど、その代わりに運動をする。その食べる中で、タンパク質の卵やお肉、お魚をしっかりとることが大事ということを、自分自身でも実践しています。
住  吉
新著『曇り、ときどき輝く』は集英社から発売中です。ぜひ手に取ってみてください。鎌田實さん、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。皆さんは、メタボに着目した健診をご存知ですか? 内臓脂肪の蓄積や血糖、血圧、中性脂肪などを検査します。必要に応じて改善を行えば、心臓病や脳卒中といった生活習慣病の発症リスクを減らすことができます。協会けんぽ加入者ご本人向けの生活習慣病予防健診を受けると、メタボのリスク数に応じて、特定保健指導が受けられます。詳しくは協会けんぽのホームページをご覧ください。
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