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第66回 谷口ももよさん

第65回 谷口ももよさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、薬膳料理研究家の谷口ももよさんです。
谷  口
よろしくお願いします。
住  吉
ももよさんは、料理教室や講演会で薬膳の魅力や美味しさを伝え続けていらして、サロンで教室なども開いていらっしゃいます。最新刊『お豆腐×お野菜でつくる 美人薬膳ごはん』では、豆腐と野菜でつくる薬膳ごはんを紹介されています。(ご自身の)体調のこともあって、薬膳に?
谷  口
そうですね。この仕事を始めてもう10年にはなるんですけれども、そもそも勉強したきっかけというのが、元々不整脈もあって、大学を卒業して就職した時に、初めてのストレスなどで心臓発作になってしまって。その時はほったらかしていたんですけど、子供を2人産んだ時に、今度は心臓ではなくめまいに襲われてしまって。病院に行っても何の診断もつかなかったんです。心臓の時も病院に行ったんですけど、何の診断もつかなくて。でも、子供もまだ赤ちゃんですし、私が寝ている場合ではないので、病院で病名がつかないなら自分で何とかするしかないなと思って、色々勉強して行きついたのが薬膳だったんです。
住  吉
それで始めてみたら、良かったと体感したんですね。
谷  口
そうですね。風邪もここ10年ひいたことがないですし、寝込んだこともないですし、やっぱり食生活が要なのかなということを実感しています。
住  吉
改めて、「薬膳とは?」というお話を聴きたいのですが…。
谷  口
まず、私は食べることが大好きなんです。その食べることで何かを制限されてしまうとなると、やはりストレスですし、お肉も大好きですし、お野菜だけでなくお魚も食べますし、そういった制限がないというのが薬膳料理なんですね。野菜は中心なんですけれども、お肉もお野菜も自分に足りない時はそれをしっかり食べていく、というのがすごく続けやすいです。
住  吉
普通の「バランスの良い食事」と「薬膳」との一番大きな違いは何ですか?
谷  口
薬膳は、バランス栄養食という感じなんですが、例えば自分が冷え性だったら、身体を温めるものを追加する、自分が暑がりだったら、その熱を生み出すものを取り除くなど、プラスとマイナスをしっかり自分で組み合わせていくことが大事なんです。旬というのも大事なんですけど、夏だったら身体に熱が留まらないように、冬だったら身体を温めるように…という食材をしっかり組み合わせることが一番大事です。なので、薬膳は食材の効能を知らないとなかなかできないんですけど、知ってしまえば、調理法がどうというよりは組み合わせが自分に合っているかが一番大事なので、ちょっと勉強していただくと、すごくやりやすいし、続けやすいし、旬にも適っているので、すごく良いと思います。
住  吉
ももよさんは「ベジ薬膳」というものも広めていらっしゃるそうですが、これは「お魚もお肉も食べて良いけど、より野菜中心に」ということですか?
谷  口
そうです。最近は「食べ過ぎ」が身体を崩してしまう大きな原因になっているんです。薬膳って「お肉を食べても良いよ」といっても、どのぐらい食べても良いかは個々によってわからなかったりするじゃないですか。なので、たまには野菜を中心にして、その野菜自体も身体に合っている、季節感に合っている、というような組み合わせの素食にする。タンパク質はお豆腐やお豆でしっかりとれば、そういう栄養素も補えるので、たまのデトックス薬膳のような形でベジ薬膳を推進しています。
住  吉
特に夏は、胃腸が疲れやすいイメージなんですけど…。
谷  口
そうなんですよ。夏は冷たいものを取り過ぎるので、胃腸の調子も低下してしまいます。薬膳料理はスープやお粥などが一番基本的なものになるので、朝は冷たいスムージーでなくスープにしてみたり、お粥にしてみたり、朝に胃腸を休める時間帯を作ってあげるだけでもずいぶん違うと思います。
住  吉
では、『お豆腐×お野菜でつくる 美人薬膳ごはん』にも収録されているレシピで、この時期におすすめのものをいくつか教えてください。