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第79回 村治佳織さん

第79回 村治佳織さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、ギタリストの村治佳織さんです。
村  治
おはようございます。
住  吉
村治佳織さんは今年、リサイタル・デビュー&CDデビュー25周年、そしてデッカ専属契約15周年という節目の年。おめでとうございます。
村  治
ありがとうございます。
住  吉
すごいですね。25年、人前でギターを弾いている、と。
村  治
はい。あっという間という感じではないですね。色んなことがあったなと思いますし…。ただ、最初から25年やりたいと思っていたわけではないので。最初は実感がなかったんですけど、四半世紀と聞くと重みがあるなと思いますね。
住  吉
その記念アルバムが『CINEMA』。映画音楽を集めた、全18曲収録のアルバムです。みんなが聞いたことのある曲がたくさん入っています。
村  治
練習しているだけで楽しかったですね。25年だからこのアルバムを、ということは考えていなくて、前作から2年経っているので新しいものやろうと。今回はイギリス人のドミニクというプロデューサーが自分から「全編映画にしよう」と言ってきて。クラシックが大好きな人だから、その方からそのアイディアが出てくるのが意外だったんですけど、すごく色んなことを考えてくれました。今って、CDだけではなく配信があったり、音楽の聴き方も変わってきましたよね。若い世代も増えている中で、改めてクラシックの良さを広めようと。そのためにはクラシックの音楽も良いけど、耳馴染みの良い映画音楽が良いんじゃないかなという風に思ってくれて。その通りだし、数年お休みした後の復帰作も映画に関するもので、そういう流れはすごく大事なので「それで行こう」と。
住  吉
曲を選ぶのが大変だったんじゃないですか?
村  治
そうですね。30曲ぐらいをみんなで出し合って、ドミニクもいっぱい出してくれて、半分以上はドミニクのアイデアですね。あとは、日本チームで日本の映画は何が良いかを選んだり、『ラストエンペラー』とか自分が弾きたいなと思うものも何曲か入れて。坂本さんの曲は『戦場のメリークリスマス』とかも弾かせていただいているので、少しずつ坂本さんレパートリーを増やしたくて。今回は自分でアレンジしてしまおうと思って、アレンジしました。
住  吉
2013年に休養宣言をして、復帰したのが吉永小百合さん主演の映画『ふしぎな岬の物語』のお仕事で、そのテーマ音楽『望郷』も入っているんですね。
村  治
入っています。小百合さんへの感謝ということで入れたかったんです。休養中もいつも誘ってくださって、私の生活を支えてくれてたので…。レコーディングの時はまずこの『望郷』からスタートしました。スタジオではなくて、水戸芸術館という700席ある素晴らしいコンサートホールを貸し切って、ステージにポツンと一人で。なので、小百合さんへの感謝と、レコーディングができる感謝をいっぱい込めて。すごく充実していましたね。
住  吉
吉永さんはこのアルバムをお聴きに?
村  治
はい。オフィシャルでコメントもくださって、『第三の男』など良かったとコメントをくださいました。
改めて、ギターっていいなと思っていますし、それが素直に伝わるアルバムだったらいいなと願っています。