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第83回 JUONさん

第83回 JUONさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、シンガーソングライターのJUONさんです。
JUON
よろしくお願いします。
住  吉
10歳からほぼ独学でギターを習得して、2003年にロックバンド「FUZZY CONTROL」を結成されています。ご両親もプロでいらっしゃるんですよね。
JUON
そうですね、両親もミュージシャンです。父がギタリストで、母がボーカリスト、そして女優もやっているりりィです。
住  吉
プロに囲まれて育ったということは、「10歳からほぼ独学でギターを習得」というのも、自然にやっていたという感じなのでしょうか?
JUON
そうですね。家の中に音楽が溢れていて、ずっと流れていたし、ギターも立てかけて置いてあるんですよ。10本ぐらい家にあったので、気がついたら手に取って弾いていたり。
住  吉
10歳よりもっと小さい時に、触って怒られてしまったことはなかったんですか?
JUON
怒られたことは1回もないです。0歳か1歳頃の写真で、お父さんがアコギを持っているところによじ登ろうとしていて…(笑)。
住  吉
でも、お父さんは怒らずに?
JUON
全くですね。
住  吉
そういうことも、今ギターが好きな一因としてあるかもしれないですね。
JUON
ありますね。「これをしたらダメ」というのは音楽の中で言われたことがないので、好きなことをやって、良いところを自分で見いだしていく、というのを自然にやらせてもらったなと。
住  吉
ギターは、弾き始めたらやっぱり楽しかったですか?
JUON
すごく楽しくて、1日8時間やっていました、毎日。
住  吉
えっ! それは、好きで? それとも「練習しよう」と意識して?
JUON
好きでやっていましたね。「宿題をやりなさい」とか「ご飯を食べますよ」と言われても、「今全然食べたくない!」とか「今全然宿題したくない!」と言って。だからギターを持ちながらご飯を食べたりすることもありましたね(笑)。
住  吉
すごい!(笑) ロックバンドも結成されていますが、さまざまなアーティストのサポートも行っていたり、ソロとしても活動していらっしゃって、昨日セカンドアルバム『HOPE IN BLACK』をリリースされたばかりです。 歌い始めたのはいつからですか?
JUON
たぶん15歳の時なんですよね。ずっとギターをやっていて、15歳の時に一度デビューしたんですけど、その時に歌わないといけないという話になって。「えっ、歌うんだ! そうだよね、ギターボーカルだからそりゃ歌うんだよね。忘れてたわ!」と(笑)。歌うことはすごく好きだったんです。だけど、人様の前で歌うなんて、そんな自信はないな…というところからスタートしました。2年間ぐらいは「大丈夫なのかな…」と思いながら、自分の歌を探す旅をしていたんですけど、だんだん自信というか、自分が歌を歌うことによってファンやお客さんが笑顔になったり、喜んでくれたり…そういう声を聞いたり、そういう表情を見たりすると「歌ってすごい!」と思って、どんどん歌が好きになりました。
住  吉
ソロとしてやると、バンドでやるよりもさらに色んなことを自分でやらなければいけないと思うのですが、音楽をやっている中でこれが一番好きというものはありますか? それとも、優劣はつけられないですか?
JUON
やっぱりステージに立っている時が一番好きですね。人間の潜在能力というものが全部出るタイミングだと思います。
住  吉
今回リリースされたアルバム『HOPE IN BLACK』は、これぞロックというナンバーから、ダンサブルなもの、軽快なポップス、バラード…とすごくバラエティに富んだ10曲だなと感じました。どんな想いを込めたアルバムなのでしょうか?
JUON
ソロを2年間やらせてもらって、1枚目のアルバムが『CHANGE THE GAME』というアルバムなんですが、自分のソロとしては「ロックとダンスミュージックを融合させる」というものを目標にやってきていて、1枚目の時はロックとダンスのバランスが五分五分な感じだったんです。でも今回の『HOPE IN BLACK』は、ロックの方に比重を置いて、すごくロックなアルバムになっています。2年間やらせてもらう中で、自分の母が空に行ってしまったり、これ以上ない悲しみを経験して、友達の支えだったり、家族の支えももちろんあるんですけど、最終的には自分で自分にムチを打って、前を向いて歌うこと。いつまでも悲しんでほしくないと母も思っていると思うし、目の前が灰色になったり真っ暗になったりするんだけど、そこには絶対に希望があるはずさ、という気持ちを込めました。
住  吉
そこからの『HOPE IN BLACK』、「黒の中の希望」なんですね。
JUON
はい、そういう意味が込められています。
住  吉
では、お母さんに捧げているようなところもあると?
JUON
そうですね。自分の今の生きざま、この歳になったから、この経験があったから、今この音楽を作れているという等身大の自分のアルバムなのかなと思います。
住  吉
「自分にとって音楽とは」とか「何を表現したいのか」を突き詰める機会にもなったのかなと想像するのですが、そういうところはありましたか?
JUON
母を亡くしてから、日本語の歌詞を前よりもちゃんと歌えるようになったな、という自分に出会ったのは明確に覚えていますね。より、歌というものの大切さを…自分の思っていなかったというか、もっとたどり着かなきゃいけなかった場所にたどり着けたのかなと思います。
住  吉
今回、作詞作曲全てJUONさんがされたということで、歌う時だけではなく、作詞でもそういう想いを込められたのですか?
JUON
そうですね。この中の「フレー」という曲は、母のために作った曲なんです。テーブルのところで3人が一緒にご飯を食べているというストーリーを想像した曲です。