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第91回 後藤穣さん

第91回 後藤穣さん

住  吉
日本の住環境は、アレルギーにとってはどうなんですか?
後  藤
ダニは、湿度や温度によってどのぐらい増えるかというデータがあるんですが、日本の家屋は住みやすい、増えやすいと言われているので、日本のダニアレルギーの方は多いのではないかなと。
住  吉
それは、湿度の高い季節が多いからということですか?
後  藤
ダニは、ジメジメした湿度で気温が割と高い、梅雨時から数が増えると言われています。また、夏は湿度が高くて暑いですから、そういうところでも増えてしまいますね。
住  吉
それで、もう大丈夫だと思ったら、秋には死骸がすごく飛んでいることもあると。そういうことも意識して掃除すると変わるかもしれませんね。
ここからは、花粉症に関する素朴な疑問をいくつかお答えいただければと思います。
お子さんにアレルギーが出てしまって、体調管理が大変だという親御さんもいらっしゃると思うのですが、お子さんが花粉症にならないように、また、大人でもまだ花粉症ではない場合の予防策はあるのでしょうか?
後  藤
なかなかまだ解決策というところまではいっていないんですが…。親御さんの体質を引き継いでいる部分があるので、十分注意するということは必要なんですが、最近小児科の先生などが研究されているのは、保湿などをして、皮膚の状態を良く保つ。最近の考え方で、食物アレルギーは皮膚から原因物質が取り込まれるという説があるんです。ですから、赤ちゃんが湿疹で皮膚が赤くなったりする状態をできるだけ防ぐように、保湿剤などで保湿をする方がアレルギーになりにくいんです。
住  吉
それは、後々アレルギー体質になりにくいということですか?
後  藤
そういうことですね。研究中ですが、そういう報告も出てきているので、かなり確からしいデータだと思います。
住  吉
あと、スギやヒノキ以外の花粉症も最近増えているのでしょうか?
後  藤
花粉症は日本だとスギが多いですが、ヨーロッパではイネ科が多いんです。北米に行くとブタクサとか…地域によって、花粉症を起こす草花や木は異なるんです。ですが、日本も5~7月頃までイネ科の花粉症もありますし、9~10月だとブタクサやヨモギなどの雑草の花粉症もあって、そういうものはどこに生えていてどのぐらい花粉が飛んでいるのか分かりにくいところもあるので、注意しないとひどい症状が出てしまう、というのが問題ですね。
住  吉
常日頃から、自分や家族の体調の変化に注意を向けておくことが大事なんですね。
後  藤
そうですね。短期間の症状だと風邪のように感じてしまうというのもありますが、どこかに行くと症状が出るとか、何をした時に出るとか、そういうことは非常に重要なので、アレルギーかどうかを少し頭に入れておいてもらって、検査をして体質をはっきりさせるということが重要だと思いますね。
住  吉
そして、ジェネリック医薬品がだいぶ浸透してきましたが、花粉症の治療でもジェネリック医薬品はありますか?
後  藤
もちろんあります。アレルギー性鼻炎、花粉症の治療でもジェネリック医薬品は色々ありますし、十分効果が期待できますので、患者さんごとにそういうものを処方していますね。
住  吉
花粉症だと長期にわたるので、量もかさんできますよね。
後  藤
花粉症だけでも3ヶ月程度ですし、通年性、ダニだともっと長くなるので、そういう意味では患者さんにやさしいという部分は重要だと思います。
住  吉
健康のスペシャリストでいらっしゃる後藤先生も、健康診断は欠かさず受けていますか?
後  藤
受けています。(年に)1回、または2回受けています。大学病院ですとときどき当直がまわってきまして、当直する人は2回受けなければいけなかったり、そういうルールがあるんです。
住  吉
では最後に、後藤先生の「健康の秘密」を教えてください。
後  藤
健康の秘密は、“ウォーキング”です。健診を受けたら血圧が高めだと言われたので、それから始めました。
住  吉
そうなんですね! 日本医科大学付属病院 医師の後藤穣先生、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。くしゃみや鼻水が止まらない、もしかしてその原因は、風邪ではなくアレルギーかも。アレルギーの原因は、春先の花粉ばかりでなくハウスダストやペットの毛など1年中身近にあるんです。アレルギーの治療には、お薬の定期的な服用が欠かせませんが、そういったお薬にもジェネリック医薬品を使うことができます。協会けんぽ東京支部では、ジェネリック医薬品の利用をおすすめしています。
1月3日(木)のゲストは、歌舞伎俳優の中村隼人さんです。次回もどうぞお楽しみに!