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第98回 大原櫻子さん

第98回 大原櫻子さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、大原櫻子さんです。
大  原
よろしくお願いします。
住  吉
2月22日(金)に公開される映画『あの日のオルガン』に主演されるということで、戸田恵梨香さんとのダブル主演で話題となっていますが、太平洋戦争末期、日本で初めて保育園ごと疎開させようということに挑んだ保母さん、今でいう女性の保育士さんたちの実話だそうですね。
大  原
そうなんですよ。戸田さん演じる楓先生という役は、怒りの乙女と呼ばれるぐらい色んなことに厳しく、時には怒ったりもするし、強い意志を持っている女性で、保母さんの中でもリーダー的な存在の先生で、私の演じる光枝という役は、楓先生とは真逆というか、天真爛漫で一見ちょっと保母さんらしくない、子供たちに紛れて常に遊んでいるような保母さんの役です。他にも個性あふれる保母さんたちと一緒に、実際には53人の子供たちを守るために疎開保育園というのを行った、保母さんたちの物語です。
住  吉
劇中にも出てきますが、子供たちは親と離れて保育士さんと一緒に疎開するので、そこの親も子も葛藤があったり、保育士さんたちはたくさんの子供を預かることへの責任と、自分たちもまだ若いので、戦争が怖かったり、色んなことへの不安も抱えながら子供の世話をするという、登場人物の色んな思いに胸がギュッと苦しくなるような映画ですよね。
タイトルが『あの日のオルガン』。オルガンは保育園には欠かせないというイメージがありますが、(大原さん演じる)みっちゃん先生はその大事なオルガンを弾く担当なんですよね。劇中でもオルガンを弾いて歌を歌って、気持ちを表現したり、子供たちをまとめたり、というシーンが何回も出てきます。古い小さなオルガンでしたが…。
大  原
あれはリアルにこの時代のものを使わせていただきました。ただ、私は5歳からピアノを習っていて、ピアノの経験はあるんですけど、オルガンって別物ですね。
住  吉
そうなんですか?
大  原
全然違います。両足でパタパタして、オルガンに空気を入れるんですけど、空気がないと音が鳴らないんですよ。それで、ピアノは右手と左手で違う動きをするので難しいのに、プラス両足を常に動かしていないといけないので…もう泣きそうでした…! というか泣いてたし(笑)。
住  吉
では、実際に弾いて撮影していたんですか?
大  原
はい。あの映画で使われている音源は、実際に私がその場で弾いている音です。なので、プロの人に弾いてもらったりとか、そういうことは一切していないです。
住  吉
その場の音を使っているんですか! もし間違えたりしたら、そのシーンごとやり直しですか?
大  原
あっ、私も自信がなくて、それを監督に言ったんですよ。「ちゃんと一発で弾ける自信がないんですけど…」と言ったら、「あ、いいよ、間違えて。だって普通に保母さんだって間違うでしょ」と言われたんですよ。そこも全部リアル。だから「あっ、間違えた! もう1回!」という感じでも監督的には全然OKだったんですけど、緊張しすぎて、逆に弾けちゃったという(笑)。でも、微妙に間違えていたりするんですよね。