コラム 体内時計の乱れを整えよう

体内時計とは?

私たちのからだには、1日24時間周期の社会生活時間とは異なる、「体内時計」が刻まれています。朝になると目が覚め、日中は活動的になり、夜は自然と眠くなるという1日のサイクルは、この体内時計によってコントロールされています。体内時計は、主時計となる脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)のほかにも、皮膚や心臓、血管などさまざまな部位に備わっていて、睡眠や体温、血圧などの生体リズムを整えています。

 

体内時計の周期は、24時間よりも少し長く、そのままでは生活時間とズレが生じてしまうため、リセットする必要があります。その際に必要となるのが、太陽の光。朝日を浴びると、その光が目を通して視交叉上核に伝わり、体中の時計がリセットされるのです。

現代型不眠は、生活習慣病を引き起こす恐れも

通常、私たちのからだは、朝の光を浴びて、体内時計がリセットされてから15時間ほど経つと、睡眠を促すメラトニンというホルモンが分泌され、休息タイムに入ります。しかし、夜更かしや、夜間でもパソコンや携帯電話などの明るい光を浴びる夜型生活をすると、体内時計が乱れてしまいます。こうした乱れによってもたらされる睡眠障害は「現代型不眠」と呼ばれ、社会問題になっています。

 

現代型不眠は、血圧やホルモンの生体リズムの乱れを引き起こし、抑うつや肥満の原因となったり、高血圧や糖尿病とも密接に関係しています。さらには、がんが発症しやすくなるという報告もあります。

朝日を浴びて、規則正しい生活を

体内時計を正しくリセットし、生体リズムの乱れを調整するには、生活習慣の改善が第一です。以下のポイントを抑えて、メリハリのある生活を送りましょう。
・ 多少寝る時間が遅くなっても、毎朝起きる時刻を一定にする。
・ 朝起きたら、カーテンを開けて、日光を取り入れる。
・ 朝食をしっかり食べる。
・ 夜は明るい光(特に寒色系)をあまり浴びないようにする。