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胃がん検診‐50歳以上は2年に1回、画像検査を受けよう

胃がん検診‐50歳以上は2年に1回、画像検査を受けよう

要精密検査といわれたら…

胃がん検診の結果、「異常なし」と診断された場合は、ひとまず安心です。もし、「異常あり」あるいは「要精密検査」と診断された場合は、消化器内科のある医療機関で内視鏡検査や生検を受け、詳しく調べることになります。

がんとの区別が難しい胃潰瘍やポリープなどがある場合、精密検査の結果「異常なし」であっても、翌年以降も「要精密検査」と判定されることがありますが、そのつど必ず受けることが重要です。

 

ABC検診だけでは胃がんは診断できない

胃がんは、ピロリ菌の感染によって胃粘膜の萎縮が進むほど発生しやすくなることがわかっています。そのため、職場や市区町村によっては、ピロリ菌感染の有無と胃粘膜の萎縮度を血液検査で調べる「胃がんリスク検診(ABC検診)」行っているところもあります。ただし、ABC検診はあくまでも胃がんになるリスクが高いか低いかを評価するものであり、胃がんの有無を確認することはできません。

ABC検診によって胃がんリスクがある(B・C・D群)と判定された場合は、定期的に胃X線検査もしくは胃内視鏡検査による胃がん検診を受けましょう。また、健康な胃(A群)と判定された場合でも、一度は胃がん検診を受けることが勧められます。

なお、協会けんぽでは、35~74歳の被保険者に対する一般健診にて胃X線検査を実施しています。被扶養者の方は、市区町村、あるいは医療機関や健診施設で受診してください。

 

安田 聖栄 先生

監修者 安田 聖栄 先生 (医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ 理事長 兼 健診センター長
東海大学医学部客員教授)
1977年大阪大学医学部卒業、2008年東海大学医学部消化器外科教授、同付属病院副院長、2016年より四谷メディカルキューブ理事長。日本外科学会、日本消化器外科学会、指導医・専門医。著書は『最新のがん検診がわかる本』(法研)、『一般診療医のためのPET画像の見かた』(金原出版)、『エッセンシャル医療安全』(金原出版)、『がんのPET検査がわかる本』(法研)など。