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乳がん検診②-超音波検査と自己チェックについて

乳がん検診②-超音波検査と自己チェックについて

月1回の自己チェックを欠かさずに

乳がんは、検診での早期発見が可能であるだけでなく、自分で発見できる数少ないがんの1つでもあります。定期的な乳がん検診に加え、月1回の自己チェックを欠かさないことが大切です。

●自己チェックの方法
乳房に超音波をあて、はね返ってくる音波を画像化して調べる検査です。超音波を通すために乳房の表面にゼリーを塗り、その上から器具をあてて行います。
乳腺は白く、多くの乳がんは黒く映し出されるため、触診では気づかないような小さな病変も見つけやすいという利点があります。また、X線を使わないため妊婦でも受けることができ、痛みも伴いません。
さらに、病変があった場合、画像上の影や形から、それが良性か悪性かなどをある程度予測することもできます。悪性の疑いがあるなど、精密検査が必要と判断された場合は、引き続きエコーを見ながら細胞診や組織診などを行います。

1.鏡の前で腕を上げ、乳房の変形や左右差、くぼみ、ひきつれがないかをチェックします。横向きの状態やわきの下も確認しましょう。

2.親指以外の4本の指の腹を使い、乳房の外側から乳頭に向かって渦巻き状に指をすべらせます。その際、小さな「の」の字を描くように手を動かし、しこりやひっかかりがないかをチェックします。

3.仰向けになり、調べる側の背中の下にクッションか折りたたんだタオルなどを敷きます。乳房の外側から内側へ4本の指をすべらせ、しこりやくぼみがないかをチェックします。

自己チェックは、月経がある人は、月経終了後1週間くらいの間に行います。閉経後の人は、毎月、日にちを決めて行いましょう。
自己チェックでなんらかの異変を感じた場合は、早めに医療機関を受診してください。また、とくに異常がなくても、定期的に乳がん検診を受けることが大切です。

安田 聖栄 先生

監修者 安田 聖栄 先生 (医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ 理事長 兼 健診センター長
東海大学医学部客員教授)
1977年大阪大学医学部卒業、2008年東海大学医学部消化器外科教授、同付属病院副院長、2016年より四谷メディカルキューブ理事長。日本外科学会、日本消化器外科学会、指導医・専門医。著書は『最新のがん検診がわかる本』(法研)、『一般診療医のためのPET画像の見かた』(金原出版)、『エッセンシャル医療安全』(金原出版)、『がんのPET検査がわかる本』(法研)など。