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腫瘍マーカー検査─特性と役割を正しく理解しよう

腫瘍マーカー検査─特性と役割を正しく理解しよう

 腫瘍マーカー検査は、採血だけで手軽に測定できる検査です。ただし、この検査は前立腺がんを除いては、早期がんの発見にはあまり役立ちません。検査の特性と役割を正しく理解したうえで、受けるかどうかを検討しましょう。

腫瘍マーカーとは

腫瘍マーカーとは、体内にがんがある場合に血液中に増加してくる物質のことで、採血で簡単に調べることができます。現在、臨床の場で実際に使われている腫瘍マーカーにはいくつもの種類がありますが、そのうち代表的なものをまとめたのが以下の表です。

【主な腫瘍マーカーと代表的ながん】
AFP 肝細胞がん
CA15-3 乳がん
CA19-9 すい臓がん、胆管がん、胃がん
CA125 卵巣がん
CEA 大腸がん、胃がん
p53抗体 食道がん、大腸がん、乳がん
PIVKA-II 肝細胞がん
PSA 前立腺がん
SCC 食道がん、肺がん、子宮頸がん

(安田聖栄「がんのPET検査がわかる本」、2015年、法研より作成)

安田 聖栄 先生

監修者 安田 聖栄 先生 (医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ 理事長 兼 健診センター長
東海大学医学部客員教授)
1977年大阪大学医学部卒業、2008年東海大学医学部消化器外科教授、同付属病院副院長、2016年より四谷メディカルキューブ理事長。日本外科学会、日本消化器外科学会、指導医・専門医。著書は『最新のがん検診がわかる本』(法研)、『一般診療医のためのPET画像の見かた』(金原出版)、『エッセンシャル医療安全』(金原出版)、『がんのPET検査がわかる本』(法研)など。