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ここが知りたい! がん検診Q&A

ここが知りたい! がん検診Q&A

 当コーナーでは1年間にわたり、がん検診について解説してきました。最終回では、がん検診に関するさまざまな疑問にお答えします。がん検診について正しく理解し、今後の健康維持に役立ててください。

Q1 「健診」と「検診」の違いはなんですか?

●A 「健診(健康診断)」とは、健康状態をチェックすることです。つまり、特定の病気について調べるのではなく、身体の異常や病気の危険因子がないかどうかを調べるものです。学校や職場などで行われる健診がこれにあたります。

一方、「検診」は、ある特定の病気にかかっているかどうかを調べるものです。がん検診のほか、糖尿病検診、骨粗しょう症検診、肝炎ウイルス検診などがあります。

検診の代表例ともいえる「がん検診」は、がんを早期に発見し、適切な治療を行うことによって、がんによる死亡を減らすことを目的に行われます。健診には、がん検診のような検査は含まれていないため、健診を受けているだけでは、がんを見逃してしまう可能性があります。健診で全身の健康状態をチェックすることも大切ですが、加えて、定期的にがん検診も受けるようにしましょう。

また、健診と検診のいずれも、無症状の人が対象です。すでになんらかの自覚症状がある人は、まずは医療機関を受診してください。

Q2 どの部位のがん検診を受ければいいのかわかりません。

●A 厚生労働省では、科学的根拠に基づき、検診によって死亡率の減少が認められた5部位のがん検診を推奨しています。部位によって推奨される年齢と受診間隔が異なるので、下表を参考に受けるとよいでしょう。詳しくは、当コーナーの過去記事を参照してください。

なお、特定のがんのリスクが高い人は、かかりつけ医と相談のうえ、必要ながん検診を受けることがすすめられます。

性別・年齢 検診の種類 受診間隔
男女50歳以上 胃がん検診 2年に1回
男女40歳以上 肺がん検診 年1回
大腸がん検診 年1回
女性40歳以上 乳がん検診 2年に1回
女性20歳以上 子宮頸がん検診 2年に1回

安田 聖栄 先生

監修者 安田 聖栄 先生 (医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ 理事長 兼 健診センター長
東海大学医学部客員教授)
1977年大阪大学医学部卒業、2008年東海大学医学部消化器外科教授、同付属病院副院長、2016年より四谷メディカルキューブ理事長。日本外科学会、日本消化器外科学会、指導医・専門医。著書は『最新のがん検診がわかる本』(法研)、『一般診療医のためのPET画像の見かた』(金原出版)、『エッセンシャル医療安全』(金原出版)、『がんのPET検査がわかる本』(法研)など。