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【はじめに】 あなたに合ったやり方で疾病予防・重症化予防に努めましょう

はじめに あなたに合ったやり方で疾病予防・重症化予防に努めましょう

2008年度にスタートした特定健診は、40歳以上74歳以下の被保険者・被扶養者を対象とした「内臓脂肪の蓄積に起因した生活習慣病に関する健康診査」で、通称「メタボ(メタボリックシンドローム、内臓脂肪症候群)健診」と呼ばれています。

もちろん、特定健診対象でない40歳未満の人たちにとっても、生活習慣病対策は重要です。今年度(2018年度)改訂された健診プログラム(「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】」)では、「年齢層を考慮した健診・保健指導」という項が設けられ、「20歳以降の体重増加と生活習慣病の発症との関連が明らか」であることや、「40歳未満の肥満では、血圧、血糖の有所見率が低い一方で、肝機能、脂質代謝の有所見率は高い」ことから、まだリスクの数が少ない40歳未満からの対策が必要とされています。一方、特定健診対象者の人たちも、加齢とともに単純な肥満対策だけでは要介護につながる恐れがあります。

どの世代であっても、健康増進のカギは適正な食生活、定期的な運動(身体活動)・禁煙ですが、年齢によって注意点や対策は異なるといえるでしょう。また、女性は男性よりもライフサイクルやホルモンバランスの変化が大きいため、女性ならではの注意点もあります。

そこで、今年度の当コーナーでは、小児期・思春期、20~30代女性、30代男性、妊娠期の女性、40代男性、更年期前の女性、50代男女、メタボぎみの60代、低栄養ぎみの60代…というように、よりピンポイントで、生活習慣病やかかりやすい病気への対策のポイントを解説していきます。

ぜひ、みなさんの健康状態・生活習慣を振り返る機会に役立ててください。

荒木 葉子 先生

監修者 荒木 葉子 先生 (産業医・内科医 荒木労働衛生コンサルタント事務所所長)
慶應義塾大学医学部卒業後、内科・血液内科専攻。カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。報知新聞社産業医、NTT東日本東京健康管理センタ所長を経て、現在荒木労働衛生コンサルタント事務所所長。内科専門医・産業医・労働衛生コンサルタント。企業の労働衛生と半蔵門病院で内科診療を行う。主な著書に『臨床医が知っておきたい女性の診かたのエッセンス』(医学書院)、『働く女性たちのウェルネスブック』(慶應義塾大学出版会)など。