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音楽で疲れた心と体を癒そう

音楽で疲れた心と体を癒そう

音楽を聴くことで、疲れた心と体をリラックスさせる効果が期待できます。好きな曲を聴くと、ストレスホルモンの一種であるコルチゾルの分泌が抑えられるという実験結果もあります。音楽を通勤時などに楽しんでもよいですし、帰宅後にリラックスタイムをもうけて、聴くようにするのもよいでしょう。

気分別、おすすめの曲目

イライラしているとき、気持ちが沈んでいるとき、不安になったときなど、それどれの状態を緩和してくれるとされる曲目があります。曲選びの目安として参考にしてください。

イライラを解消したいとき

なんとなくイライラする、自分の心のなかの怒りが収まらない、何かものに当たりたい…そんな気分のときには、イライラに負けない激しい音楽が適しています。できるだけ大きな音で聴くとよいでしょう。

  • ピアノソナタ第2番第3楽章 ラフマニノフ
  • 交響曲第6番「悲愴」第3楽章 チャイコフスキー

など

うつな気分を晴らしたいとき

訳もなく気分が沈んだり、やる気が出ない……こんなときは、力強いエネルギーをもらえるような曲を選びましょう。大きな音で、体に音を浴びるような感じで聴くのがおすすめです。

  • カンタータ214番 バッハ
  • ピアノ協奏曲へ長調 ガーシュイン

など

眠れないとき

安らかな眠りを得るためには、穏やかな気分になれる、ゆったりとした音楽が効果的です。リラックスした状態で聴きましょう。

  • オーボエ協奏曲ハ長調作品452 ヴィヴァルディ
  • 「コンソレーション」3番 リスト
  • 「愛の夢」 リスト

など

目覚めが悪いとき

不安や心配ごとがあると眠りが浅くなり、目覚めが悪くなることがあります。そんなときには、緩やかなテンポで静かだけれど、明るい曲を聴くとよいでしょう。

  • ペールギュントの音楽より「朝の気分」 グリーグ
  • 動物の謝肉祭(ピアノ編曲) サン=サーンス

など

聴くだけでなく、歌うのもよい

音楽は聴くだけでなく、歌うことでもストレス解消効果が期待できます。カラオケもおすすめです。気の合った仲間と一緒におなかの底から大声で歌えば、適度な緊張感とリラックスのバランスが、自律神経を整えるのによい影響を与えます。全身運動にもなり、脳の活性化にもつながります。

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。