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ハーブの香りでリラックス

ハーブの香りでリラックス

ハーブとは、暮らしに役立つ植物のこと。植物の香りがもっている力を心身の癒しに役立てようという考え方は、古代文明の時代からありました。インダス文明の遺跡からは、精油(エッセンシャルオイル)を抽出するための器具も発見されています。香りのもつ不思議な力で、その日の気分や体調をコントロールしてみましょう。

香りを利用するアロマテラピー

ハーブなど植物の香りを利用して気分や体調を整えるのが、アロマテラピーです。使用するハーブによって期待できる効果が異なります。生活のなかで簡単に楽しめる方法を紹介します。

吸入する

ハーブ類から抽出した濃度の高い精油をエッセンシャルオイルといいます。ティッシュペーパーやハンカチに2~3滴、エッセンシャルオイルをたらして、鼻や口から吸入します。この方法なら、外出先などでも簡単にできます。

バスタイムに

浴槽にお湯を張り、エッセンシャルオイルを5~6滴入れ、よくかき混ぜます。ひとつかみのハーブをガーゼに包んで、浮かべてもよいでしょう。ゆったりとした気分でお湯につかります。

部分浴(手浴・足浴)に

洗面器やバケツなどにお湯を張り、エッセンシャルオイルを2~3滴入れ、手足をつけます。手軽にでき、冷え性の人にもおすすめです。

部屋の芳香剤として

乾燥させたハーブでポプリ(におい袋)をつくり、部屋に置きます。また、最近は、加湿器の水にエッセンシャルオイルをたらして、水蒸気とともに香りも楽しめるようになっているものも市販されています。

気分をリラックスさせるハーブ

ラベンダー/カモミール/ローズ/マジョラム/レモンバーム/ローズウッド/サンダルウッド/レモンユーカリ/イランイラン/セント・ジョーンズ・ワート…など

気分をリフレッシュさせるハーブ

ローズマリー/ペパーミント/ベルガモット/レモングラス/レモン/ローズウッド/パイン/バジル/ジンジャー/オレガノ/ジャスミン……など

薬効が期待できるハーブも

タブレットやカプセルなどで体に取り入れることで、薬効が期待できるとされるハーブもあります。たとえばイチョウ葉に、もの忘れを防ぐ効果があることや、セント・ジョーンズ・ワートには抗うつ作用があることなどが知られています。

ただし、すでに病気の治療中で薬を服用している場合などは、タブレットやカプセルで体内に取り入れると思わぬ相互作用が起こり、健康を害する可能性もあります。

ここで紹介しているのは、芳香を活用した方法なのであまり心配はいりませんが、病気治療のために服薬中の人は、医師に相談してから用いるとよいでしょう。

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。