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バランスのよい食事でストレスに強くなる

バランスのよい食事でストレスに強くなる

 食事は体だけでなく、心にとってもとても大切。日ごろから、バランスのよい食事を心がける必要がありますが、ストレスがたまっているかな?というときこそ、「食事」を見直すようにしたいものです。

心のためにも食事を見直そう

 ストレスがたまると食欲がなくなったり、反対に好きなものをドカ食いしてしまう……ということがよくあります。食事に対する欲求の変化は心の疲れのサインでもあります。食欲のないときに食べたいものを食べたり、ストレス解消に好きなものを食べたりするのも、一時的には悪くありませんが、それが慢性化してしまうと、心にも体にもよくありません。早めに軌道修正することが大切です。
 食事は一日三食、できるだけ規則正しくとるようにするのが基本です。忙しいとゆっくり食事をする時間も惜しいかもしれませんが、食べ物はよく噛んで味わいながら食べるようにしたいもの。栄養バランスを考慮しながら「ストレスに強くなる食べ物」を食事に取り入れていくようにしましょう。

食べ物の働きを知って、感謝して食べよう

 バランスのとれた食事は、ちょっとした心がけで可能です。食事は、主菜、副菜、主食を組み合わせますが、魚をメインにした和定食に野菜小鉢をプラスしたメニューをイメージするとよいでしょう。そのなかで、ご飯に納豆をプラスしてビタミンB1補給(心の疲れの予防につながる)、ブロッコリーの小鉢をプラスしてビタミンC補給(ストレスへの抵抗力がアップする)など、一つ一つの食べ物の栄養素の働きを意識しながら、味わい感謝して食べるようにします。すると、自ずと一回一回の食事を大切にでき、栄養の吸収もよくなる効果が期待できます。

ストレスに強くなる栄養素

栄養素 ストレス軽減にかかわる働き 多く含む食品
ビタミンB1 神経の働きを正常にする。不足すると心身ともに疲れやすくなる。 豚モモ肉やヒレ肉(赤身)、カツオ、ブリ、豆腐・納豆など大豆製品、豆類、玄米など
ビタミンC 心身を安定させ、ストレスに対する抵抗力を高める ブロッコリー、小松菜、芽キャベツ、ニガウリ、イチゴ、キウイフルーツ、柿など
カルシウム イライラ、怒りっぽい、不眠などの興奮を抑える イワシ、サクラエビ、シラス干し、牛乳、チーズ、豆腐、切り干し大根など
ビタミンD カルシウムの吸収率を高める さけ、かれい、さば、しいたけ、きくらげなど
マグネシウム 体の機能の維持や調節に不可欠なミネラル 青背の魚、海藻類、牛乳、ピーナッツ、アーモンド、ゴマ、豆腐、小松菜など
ビタミンA ストレスに対する抵抗力を高める。油と一緒にとると吸収率がアップする。 レバー類、ウナギ、アナゴ、チーズ、ニンジン、春菊、モロヘイヤ、小松菜など
ビタミンE 老化を防止し、血液の循環を促して、自律神経をコントロールする タラコ、スジコ、ウナギ、ブリ、アーモンド、カボチャ、アボカド、抹茶など
亜鉛 体の細胞の新陳代謝を促し、免疫力を高める 牛レバー、卵、魚介類、ナッツ類、豆類、緑茶など

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。