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心のために生活リズムを整えよう

心のために生活リズムを整えよう

 ストレスがたまると心の不調の大きな原因となりますが、ストレスが溜まる原因の1つとして「生活リズムの乱れ」が挙げられます。反対に、生活リズムを整えることで、心の不調がよくなることも少なくありません。

1日を3等分して、生活リズムを見直そう

 1日には24時間しかありません。サラリーマンであれば、これを3等分して、勤務・睡眠・自分の時間と、それぞれ8時間ずつとるように考えてみましょう。仕事に合わせて(家庭の主婦なら家事などに合わせて)、睡眠時間や自分の時間を減らしていくとストレスがたまっていきます。できれば、仕事とプライベートの時間をはっきり分けて考えることができれば理想的です。
 現在「ストレスがたまりがちだな」と感じている人は、今の生活スタイルを見直してほしいのです。自分に心地よい生活リズムに少しずつでも軌道修正していくことをおすすめします。
 たとえば睡眠を例にとってみましょう。一般的に7~8時間眠ったほうがよいといわれていますが、必要・十分な睡眠時間には個人差があります。6時間程度でも十分に疲れがとれていると感じているなら問題はありません。ただし、いろいろな研究から睡眠時間が5時間以下になると、脳や心臓の病気にかかるリスクが高くなることが示されていますので、少なくとも6時間以上は確保したいものです。

生活リズム見直しのポイント

朝、すっきりと目が覚めますか?

 朝起きたとき、疲れが残っているようであれば、生活リズム見直しの注意信号。まずは、睡眠時間をきちんと確保できているか、確認しましょう。

きちんと3食、食べていますか?

 とくにポイントとなるのが朝食。家族とともに朝食をおいしく食べて、出勤したいもの。胃がもたれている感じる人は、夜遅くに食べすぎていないかどうか考え、夕食の時間帯や量を改めるとよいでしょう。

仕事を忘れる時間を確保できていますか?

 1日1回、10~15分でもよいので、仕事を忘れる時間をもちたいもの。仕事が趣味、という人も、仕事と関わりのない自分なりのリラックス法を確保したいものです。

月曜日、気持ちよく出勤できていますか?

 週はじめ、憂うつな気分になってしまう人は、週末の過ごし方を見直してみましょう。また、平日ストレスをためすぎて、週末まで持ち越してしまうことのないようにしてください。

楽しく体を動かす時間をもっていますか?

 「運動習慣」は、体と心の健康づくりに大切ですが、心のためには、楽しく行っていることが不可欠です。たとえ、行っている最中は多少苦しくても達成感がある……というのでもよいのですが、楽しくなければ続かないし、かえってストレスになりかねません。

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。