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ストレスは貯めずに、毎日解消しよう

ストレスは貯めずに、毎日解消しよう

 現代はストレス社会。ストレスがなくなることはありません。とはいえ、ストレスはためないことが肝心。平日はストレスをため込んで、週末にまとめて清算……というより、「宵ごしのストレスはもたない」ようにしたいものです。

週末まで持ち越すと、ストレスの重さがかさむ

 平日はむちゃをして働き、週末に寝だめをして過ごす……という生活を送ってはいませんか? それでは、心身の健康に悪影響を及ぼしかねません。というのは、生体リズムは、ほぼ24時間周期でくり返されているからです。ストレスをまとめて解消しようとすると、それだけ負荷が重くなって、時間も手間もかかるもの。せっかくの週末、息抜きは必要なものの、ゴロゴロしてばかりでは、かえってむなしさを感じてしまうかも。また、家族に対してなんだか肩身が狭い思いを抱きがちになることもあるでしょう。
 ストレスを週末まで持ち越さないようにするのも、大切なストレス対策です。

その日のストレスは、その日のうちに解消を

 最もよいのは、ストレス解消を毎日の習慣にしてしまうこと。1日に15分から30分でよいので、「ストレス解消」のための自分の時間を毎日設けることです。おすすめなのは、軽いスポーツを毎日行うこと。体を動かして、体が軽くなることで、心も軽くなることが多いからです。運動が苦手という人も、ストレス解消のために、自分が楽しいこと、続けられることを選ぶとよいでしょう。
 ただし、スポーツも「やらなければならない」と捉えると、かえってストレスになります。心が軽くなったり、スッキリしたり、リラックスできることであれば何でもよいのです。自分なりのストレス解消法を複数もって、さまざまなアプローチでストレスをためないようにするのもよいでしょう。

毎日できるストレス解消法例

  • 軽い運動
    ラジオ体操やストレッチングなど、手軽にできて、続けられそうなものにチャレンジしてみる。
  • 人と話をする
    同僚や趣味の友人、家族と話をする時間をもつ。
  • 音楽を聴く
    そのときの気分に合った音楽、好きな音楽をリラックスしながら聴く。
  • 動物を飼う
    動物の世話をしたり、犬なら一緒に散歩をしたりすることで、癒される人も多い。
  • 回り道をしてみる
    帰宅時にまっすぐ家に帰るのではなく、少し遠回りをして歩いてみたり、地域の図書館や喫茶店などに寄って、一休みする。
  • 日記をつけてみる
    モヤモヤした気持ちなどは、日記をつけて客観視することで、冷静に受け止められることも少なくない。
    など

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。