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「ストレス1日決算主義」のすすめ

「ストレス1日決算主義」のすすめ

ストレスを上手にコントロールするための基本として、「適切な生活リズム」を保つことが欠かせません。生活リズムを整えることの一環として、ストレスは「ためずに毎日解消する」ことがおすすめです。

ライフスタイルを見直し、生活のリズムを整えよう

ストレスを上手にコントロールするには、ライフスタイルの基本である「運動・労働・栄養・休養・睡眠」のバランスを大切にすることが欠かせません。あたりまえすぎて、かえって意外に感じる人もいるかもしれませんが、たとえばうつ症状を訴える人のなかには、生活のリズムを整えるだけで症状が軽くなる人もいます。

平日は労働(仕事)に専念して疲れをもち越し、休日に集中して休む、といった偏った生活は、結果的にストレスをためることにつながります。働くことに生きがいを感じられるのはとてもすばらしいことですが、働きすぎは疲弊をもたらします。

休養や睡眠は毎日きちんととり、運動もとり入れて、ストレスは次の日にまでもち越さないようにしたいもの。その日のストレスはその日のうちに解消する「ストレス1日決算主義」をおすすめします。たとえば、1日のうち15分は、仕事以外で自分がリラックスできる時間をもつようにするとよいでしょう。

あなたのストレス解消法を複数もとう

ストレスをためないようにしようと心がけても、ストレスがたまってしまうことはあり得ます。そんなときのために、あなたの「ストレス解消法」を複数もっておくのがよいでしょう。下記におすすめのストレス解消法を挙げました。やっていて楽しく、気分がすっきりする、熱中できるようなことであればどんなことでもよいのです。スポーツにもたくさんの種類がありますし、一口に趣味と言っても、読書、音楽鑑賞、楽器演奏、映画鑑賞、書道、カラオケ……いろいろあります。自分に合ったものを選んで、なるべく長期間続けましょう。

なにも見つからない、という人は、仕事と逆のことを選んでもよいでしょう。デスクワークなら、何か体を動かすこと、体力を使う仕事なら、静かに集中してできることなどを選ぶと気分転換になるかもしれません。

ストレスを軽くするのは、ストレスの原因をなんとかしよう、とするだけではありません。自分が感じているストレスをどうすれば減らせるのか、そのために上手にストレス解消法を活用したいものです。家庭も仕事もうまくいかない……そんなときでも、やりたいと思うことがあれば、生きる希望を見出すことができるでしょう。

「ドクター山本」のおすすめストレス解消法

  • S → sports (スポーツ)
  • T → travel (旅行)
  • R → rest & recreation (休息&レクリエーション)
  • E → eating (楽しい食事)
  • S → speaking & singing (おしゃべり & カラオケ)
  • S → sleeping & smile & sake (睡眠 & 笑い & 適度なアルコール)

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。