文字サイズ

心も体も社会的にも健康であることを目指そう

心も体も社会的にも健康であることを目指そう

心と体の健康は大切ですが、それだけでは不十分。社会の中で認められ、他人から必要とされ、安心できる居場所がある「社会的」にも健康であることがそろって、本当に健康であるといえるのではないでしょうか。

病気がないことが「健康」とはいえない

あなたは今、健康ですか?
単に「病気ではない」ことが大切なのではありません。よく「どこも悪いところがないから健康だ」という人がいますが、病気ではないから、すなわち健康であるとはいえません。
WHO(世界保健機関)の憲章前文にも「健康とは、完全な肉体的、精神的、および社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」とあるように、本当の健康とは、心も体も、生活面でも、さらに「社会的」にも健康である状態を指します。
とくに心の健康においては、この「社会的」にも健康であることが重要です。

本当に健康であるために必要な3つの健康

お互いに支え合い、存在価値を認め合うことが大切

「社会的」にも健康である状態とは、人から必要とされ、家庭や職場に自分の役割があること、社会の中に自分の居場所を感じられる状態といえるでしょう。

過度の競争社会の中で、「他人がどうなろうと自分さえよければ」と考えがちですが、人はやはり一人では生きていけません。他人とのかかわりやコミュニケーションを大事にすることによって、信頼関係を築くことができ、自分も周囲も大切にできるようになるものです。私たちはお互いに支え合い、存在価値を認め合っていくことが大切なのです。

家庭や職場の問題で悩みすぎて、追い詰められてしまわないように、お互い助け合ってストレスをコントロールしてください。なんらかの志をもって始めた「志事」を追い詰められて命を縮める「死事」にしないよう……一人で悩まず、誰かに相談しましょう。

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。