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「最近疲れやすく、仕事にも生活にも気力が出ません」

「最近疲れやすく、仕事にも生活にも気力が出ません」

Q.20代男性です。このところ、疲れやすく仕事にも生活にも気力が出ません。食事を適当に済ませ、休日は夕方近くまで寝ています。また、何かいやなことがあると、頭痛がひどくなってきます。このままではよくないと思いますが、どうすればいいのでしょうか。

A.ライフスタイルが乱れていると、ストレス状態が悪化し、やる気が出なくなります。今からでも食生活や睡眠時間などを改善することが、気分向上に有効です。

ストレス対策の基本は「気づき」と「セルフコントロール」

お困りのようすはとてもよくわかりましたが、まだうつ状態には陥っていないようで安心しました。このような状況が長く続く前に、自分自身でストレス対策を行いましょう。

ストレス対策の基本となるのは、「気づき」と「セルフコントロール」ですが、相談者さんの場合は、すでに心身の変化や生活習慣の変化に気づくことができています。それに対して、具体的な対策を立てていきましょう。

まずは基本的なライフスタイルを整える

自分自身でも気になっているとおり、食生活や起床時間など、基本的なライフスタイルの乱れはストレス状態の悪化に直結します。食事をきちんと楽しく食べること。睡眠を十分にとって、早起きすること(「早起き早寝」がおすすめです)。そして、無理なく楽しく続けられるような運動習慣をもつことが大切です。これらのライフスタイルが整えば、心身ともに健康に近づき、気力が湧いてきます。

ぜひ、このままの状態を変えたいと思った今日から、始めてみてください。ライフスタイルが整っているかどうかは、【ライフスタイル・チェック】で確認できます。

サポーターを増やすことも有効

この「運動」「労働」「睡眠」「休養」「食事」という生活の5要素は、個人の心がけや努力によって改善可能なものです。しかし、自分自身の力でどうにもできないというときは、「サポーター」(支援者)の力を借りましょう。家族や恋人、友人はもちろん、同僚や上司、後輩など、サポーターを増やしてお互いに支え合うことができれば、自信がつきます。ストレスを感じたら素直にサポートを頼めば、前向きなパワーがもらえることでしょう。

どうしても身近な相手に相談できないという人は、相談機関(参考用外部リンク参照)や産業医、産業保健スタッフ、精神科医、カウンセラーなどに相談することを検討してください。

山本 晴義 先生

監修者 山本 晴義 先生 (医学博士 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川産業保健総合支援センター相談員 埼玉学園大学大学院客員教授)
1972年東北大学医学部卒業、1991年横浜労災病院心療内科部長、2001年より横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。日本心療内科学会監事・専門医、日本産業ストレス学会理事、日本産業精神保健学会評議員、日本心身医学会評議員、日本職業災害医学会評議員。厚生労働省ポータルサイト「こころの耳」委員。著書は『ストレス一日決算主義』(NHK出版)、『初任者・職場管理者のためのメンタルヘルス対策の本』(労務行政)、『ビジネスマンの心の病気がわかる本』(講談社)、『ストレス教室』『働く人のメンタルヘルス教室』『メンタルサポート教室』(新興医学出版社)、『ドクター山本のメール相談事例集』(労働調査会)、『図解 やさしくわかる うつ病からの職場復帰』(ナツメ社)など多数。また、DVD『Dr.山本晴義の実戦!心療内科』(全2巻、ケアネット)、『元気な職場をつくるメンタルヘルス』(全12巻、アスパクリエイト)、CD『予防のための音楽「うつ」』(デラ)なども監修している。