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かかりつけ歯科医をもとう

かかりつけ歯科医をもとう

普段から何でも相談できる「かかりつけ歯科医」をもてば、お口の中のトラブルにも早めに対処できます。自分に合った歯科医師と長くつき合い、定期的に歯科健診を受けてお口の健康を守りましょう。

かかりつけ歯科医を定期的に受診すれば、早期発見・早期治療につながる

みなさんは「かかりつけ歯科医」をもっていますか?
日本歯科医師会では、かかりつけ歯科医とは「患者さんのライフサイクルに沿って、口と歯に関する保健・医療・福祉を提供し、地域に密着したいくつかの必要な役割を果たすことができる歯医者さんのこと」としています。

毎回異なる歯科医院を受診するのではなく、同じ歯科医院を定期的に受診すれば、お口の中の小さな変化にも気づいてもらえるので、う蝕(虫歯)や歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。また、かかりつけ医なら、長いつき合いの中で患者さんの症状や治療の経過、持病や体質などを把握していますから、より的確な治療に結びつけてくれるでしょう。
う蝕(虫歯)や歯周病などのトラブルが発生したときはもちろん、日ごろからお口の中の気になることを何でも相談できるかかりつけ歯科医をもっておくと、とても安心です。日本の調査で、かかりつけ歯科医がいる人は、そうでない人に比べて要介護にもなりにくく、寿命が長いという報告もあります。

かかりつけ歯科医を選ぶポイントは?

街を歩くと、たくさんの歯科医院を見かけます。厚生労働省「平成24年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」によると、全国に歯科医院(歯科診療所)は68,474施設あり、コンビニエンスストアの店舗数を上回っています。もちろん地域によって差はありますが、これだけ歯科医院の数が多いと、どうやってかかりつけ歯科医を選んだらよいか迷う人もいるかもしれません。下記のようなポイントを参考にするとよいでしょう。

通いやすい場所にある

う蝕(虫歯)や歯周病を予防するためには、少なくとも1年に1回、できれば半年に1回は歯科医院でお口の中のチェックやクリーニングを受けるのが理想です。また、治療が長期間に及ぶこともあります。自宅や職場の近くなど、無理なく通える場所にある歯科医院がよいでしょう。家族全員で同じかかりつけ歯科医をもつのもおすすめです。

日本歯科医師会のホームページで、所在地から歯科医院を検索することができます(日本歯科医師会「歯とお口のホームページ」)。

治療法についてきちんと説明してくれる

いきなり治療を始めるのではなく、歯を削ったり抜いたりする必要があるのか、どのような素材を使うのか、治療期間や料金はどれくらいかかるのかなど、その治療法のデメリットやリスクも含め、きちんと説明してくれる歯科医を選びましょう。患者さんからの質問や相談に、快く応じてくれるかも大切です。

必要に応じて適切な医療機関を紹介してくれる

より専門的な検査や治療が必要なとき、患者さんが悩んでいる症状の原因が口の中以外に考えられるときなど、別の歯科や診療科を紹介してもらえるかどうか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

予防のための指導やアドバイスをしてくれる

歯の治療をするだけでなく、ブラッシングの指導や生活習慣に対するアドバイスをしてくれるなど、う蝕(虫歯)や歯周病の予防にも力を入れている歯科医がよいでしょう。

稲垣 幸司 先生

監修者 稲垣 幸司 先生 (愛知学院大学短期大学部歯科衛生学科教授 同大学歯学部歯周病学講座兼担准教授)
愛知学院大学歯学部卒業 同大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)。同大歯学部(歯周病学講座)講師などを経て、ボストン大学歯学部健康政策・健康事業研究講座客員研究員。愛知学院大学歯学部助教授、2007年より現職。日本歯周病学会専門医・指導医、日本禁煙学会専門医、日本歯科保存学会専門医、子どもをタバコから守る会・愛知世話人代表、禁煙心理学研究会世話人、日本小児禁煙研究会理事。アメリカ歯周病学会、国際歯科研究学会、日本歯周病学会、日本禁煙学会、日本骨粗鬆症学会、日本歯科衛生学会など国内外の所属学会多数。歯周病と全身疾患、特に骨粗鬆症や糖尿病との関係や脱タバコ教育、禁煙支援に関する研究などを行う。