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電動歯ブラシで普通の歯ブラシと同じように磨くのはNG!

電動歯ブラシで普通の歯ブラシと同じように磨くのはNG!

毎日のブラッシングに電動歯ブラシを使っている人も多いことでしょう。正しく使えば、普通の歯ブラシでは磨き残しやすい箇所の歯垢(しこう)まで取り除くこともできます。しかし、電動歯ブラシは魔法の歯ブラシではありません。毛先が当たらなければ、歯垢は取れません。また、使い方を間違うと、普通の歯ブラシよりも磨けていなかったり、かえって歯や歯ぐきを傷つけたりしてしまうことも。電動歯ブラシの正しい使い方を身につけましょう。

歯磨き剤を使うなら、研磨剤や発泡剤のできるだけ少ないものを

電動歯ブラシを使うときに、特に注意したいのが、歯磨き剤の使い方と磨き方です。

まず、電動歯ブラシでは歯磨き剤はつけずに磨くのが基本です。歯磨き剤に研磨剤が入っていると、電動の高速振動によって歯を削ってしまうことになります。発泡剤が入っていれば、口の中が泡でいっぱいになってしまいます。使う場合は、研磨剤や発泡剤が少なめか、入っていないことを確認してください。なお、これらの成分が少なめか、入っていない電動歯ブラシ用のジェルタイプの歯磨き剤も市販されています。

歯磨き剤を使う場合は、歯磨き剤をつけて、歯ブラシを最初に磨く歯に軽く当てた状態でスイッチを入れます。歯ブラシが口の外のまま、スイッチを入れると、歯磨き剤が飛び散ったり、歯ブラシを口の中に入れるときに歯にぶつかったりすることになります。

電動歯ブラシは歯に垂直、あるいは斜めに軽く当てて使う

電動歯ブラシの持ち方は2種類です。歯ブラシに沿って親指を立てた状態で軽くにぎるパームグリップと、ボールペンで字を書くときのような握りのペングリップです。どちらでも自分の好みで構いませんが、重みのある電動歯ブラシの場合はパームグリップのほうがしっかり持つことができます。ペングリップは歯ブラシのより細かい操作が可能になります。

歯ブラシを歯などに当てる場合、あくまで軽く当てるようにしてください。押しつけるようにすると、しっかり磨けるどころか、歯や歯ぐきを傷つけることになります。

歯に当てる角度は、奥歯などの噛み合わせ面は90度(垂直)。すなわち真上や真下に向けて当てます。歯の表面や裏側、側面は、90度のほか、45度くらいで斜めに当てたりします。歯垢がたまりやすい歯と歯ぐきの境目は、境目の溝に歯ブラシを届かせることを意識しながら当てるようにします。前歯は、表も裏も歯ブラシを立てて使ってみましょう。

佐瀬 聡良 先生

監修者 佐瀬 聡良 先生 (佐瀬歯科医院 院長) 1984年日本大学松戸歯学部卒業。89年千葉県千葉市に佐瀬歯科医院を開院し、現職。2004年より日本大学松戸歯学部歯周治療学講座非常勤医局員も兼務。「臨床家のための実践ペリオセミナー」「歯科衛生士のための実践ペリオセミナー」講師なども務める。日本歯周病学会専門医、日本臨床歯周病学会認定医・指導医、米国歯周病学会会員。