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皮膚トラブル! 感染症! 「虫刺され」に注意しよう

皮膚トラブル! 感染症! 「虫刺され」に注意しよう

肌の露出部分を少なくして刺されないようにすることが大切

気温が上がり、薄着になって肌を露出する機会が増えるにつれ、虫たちの活動も活発になり、「虫刺され」に気をつけたい季節になりました。虫に刺されると、かゆみなどの皮膚トラブルが起こるだけでなく、虫が媒介する感染症にかかる恐れもあり、虫よけ対策は重要です。

草むらなどの蚊の多いところに入るときには、長袖・長ズボンなどで肌の露出をできるだけ少なくし、刺されないようにしましょう。素足にサンダルではなく、足元もしっかりカバーしてください。白っぽい服装のほうが蚊が集まりにくい、ともいわれています。そで口から蚊が入ってくる可能性がある範囲を含めて、肌の露出部分には虫よけスプレーをし、必要な頻度で塗り直すことも忘れないでください。

このような虫よけ対策は、命にかかわる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こす恐れがあるマダニを避けるためにも有効です。野外活動をするときや、野山、草むら、やぶ、森林地帯などを歩くときは、くれぐれも十分に対策を行ってください。

虫に刺されたら、きれいに洗い流し、冷やし、かかないように

蚊やダニ、毛虫などに刺されると、発疹やかゆみ、痛みといった皮膚トラブルが起こります。これは、それぞれの虫がもつ成分などが皮膚に注入されたために起こる炎症反応ですが、刺されてすぐに症状があらわれる場合もあれば、数日経ってからあらわれる場合もあります。とくに、幼児期から20歳代前半くらいまでの若い世代では、刺されたときだけでなく、数日経ってからも症状が出やすいとされています。

刺されてしまったら、まず刺された箇所をきれいに洗い流します。毛虫やハチに刺れたことがはっきりしていれば、セロハンテープなどを軽く皮膚にあてて、残っている針などを取り除くのもよいでしょう。ただ、マダニの場合は、皮膚に付いたマダニをひきはがそうとすると、皮膚を傷つけるうえ、マダニの牙が残ってしまうことがあります。何に刺されたのかよくわからない場合はそのままにしておくか、マダニの可能性がある場合は医療機関で処置してもらいましょう。

俗に、「虫刺されにはアンモニア」といわれていますが、特に根拠があるわけではなく、おすすめできません。患部をきれいにした後は、氷を入れたビニール袋などで冷やします。炎症を広げないように、できるだけかかないことも大切です。その後は、薬局で相談して市販の塗り薬を使ったり、症状が重く気になる場合は医療機関を受診しましょう。

2016年現在は海外でジカ熱が流行中。妊娠中の女性は特に注意

蚊が媒介する感染症で、2016年4月現在注目されているのは、ブラジルなど中南米諸国で流行しているジカ熱です。感染した本人の症状は軽くすむことが多く、感染に気づかないケースも珍しくなく、国内でも数例の感染例が出ています。

ただし、妊娠中の女性が感染すると、小頭症という脳の発達障害を伴う病気をもった新生児が生まれる例が報告されています。妊娠中の人やその可能性のある人は、流行地域への渡航は避けたほうがよいでしょう。また、性行為での感染が疑われる報告もあるため、流行地域から帰国した男性のパートナーは注意が必要です。

また、2014年に流行したデング熱が、日本でも再び流行しないとも限りません。通常は軽症ですみますが、まれに重症化することがあるため、不用意に蚊に刺されないようにしましょう。