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海や川を思いっきり楽しむために、安全のための事前準備は入念に

海や川を思いっきり楽しむために、安全のための事前準備は入念に

目的地の危険個所などを事前に確認、天候チェックは現地でも継続

夏季のレジャーで海(海辺)や川(河原)で遊ぶ人は多いでしょう。計画を立てたら、行く前から事故や災害にあわないように十分に備えておくことが大切です。

まず、目的地の海や川のようすをインターネットなどで調べ、危険な場所や注意しなければいけないポイントを整理しておきましょう。天気予報は1週間くらい前から確認するようにし、変化も含めて把握しておきます。

出発直前には気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」などの精度の高い予測をチェックして、荒天の可能性が高ければ、スケジュールの変更も検討しましょう。もちろん大雨や洪水、土砂災害、波浪(うねり)、高波などに、各種の警戒情報が出ているようなときは海や川に近づかないでください。

天候チェックは現地に着いてからも、スマートフォンなどで常に最新情報を知っておくようにします。

海で気をつけたい離岸流。万一の場合はとにかく「浮いて」呼吸を確保

海で気をつけたいのは、打ち寄せられた海水が沖へ戻ろうとするときに発生する、沖に向かう強い流れ「離岸流(りがんりゅう)」です。離岸流の起こりやすい場所や、巻き込まれてしまったときの対処法を海上保安庁のリーフレット(参考用外部リンク参照)などで確認しておきましょう。

さらに、海で遊ぶ際には安全確保のため、次のようなことに気をつけてください。

ライフジャケットを着用する/強風や波の高いときは遊泳しない(白波が立っていないか、波消しブロックでしぶきが上がっていないか)/遊泳禁止区域で泳がない/親は子どもから目を離さない(突然の大波に備えて海のようすにも注意)/体調を考えて海に入る(飲酒後、疲労状態、睡眠不足などのときは海に入らない)/おぼれている人を見つけたら周囲に知らせて救助を要請する(119番のほか、海の事故は118番(海上保安庁)も有効)

(海上保安庁リーフレット『海で安全に楽しむために』平成29年度版などをもとに作成)

万が一海で深みにはまってしまったり、堤防から海に落ちてしまったときには、とにかく呼吸を確保するために、あおむけになって「浮いて」救助を待つことです。

大声を出すと肺の空気が減って沈みやすくなります。衣服や靴は浮くのを助けてくれ、脱ごうとするとバランスが乱れて呼吸確保に支障をきたすことがあるため、脱がないようにします。

川でもライフジャケットを着用、天候急変などの場合は川から離れる

川の場合、上流にダムがあれば、急な増水で溺れたりしないよう、放流に関する情報は必須です。また、水位に影響する川上の地域も含めた天候チェックをしておきましょう。

特に子どもと一緒に川遊びをするときは、どんなに浅い川でもライフジャケット、できればヘルメットも着用するようにしましょう。足元は、足を守り、滑って転ぶのを防ぐために運動靴やウォーターシューズなどをはき、素足やサンダルは避けてください。

このほか、次のようなポイントに気をつけましょう。

  • ひざより深いところには入らない(川の流れで身動きがとれなくなる場合も)
  • 事前に安全が確認できた範囲内で遊ぶ(中州にとどまっていると帰れなくなる場合も/護岸はすべりやすい/想定の範囲外の場所は仲間から離れてしまうことが多い)
  • 親は子どもから目を離さない
  • 靴や帽子を流してしまっても取りに行かない(突発的な行動は、川で転倒して流される危険性が高い)
  • 誰かが川に流されても自分で助けに行かない(大声で助けを呼ぶ/119番通報する/流された人に向け、浮き輪や発泡スチロールなど浮くものを投げ入れる)

そして、次のような場合は、すぐに川から離れてください。急な増水、さらには土石流に備え、できるだけ高い場所へ移動します。そのための避難ルートは、到着した時点で確認しておきます。河川敷内や橋の下では避難になりません。場合によっては、持ってきた道具は置いたままでも、一刻も早く川から逃げてください。

川の水かさが増えてきた/雷の音や光を感じた/急に暗くなって冷たい風が吹き雨が降り出したなど、天候が急変した/川の水が急に濁ってきた、急に葉っぱが流れ始めた/サイレンが鳴った(ダムの放流の可能性)

(長野県飯田市・天竜川総合学習館かわらんべの冊子『川遊びのルール・初級者編』などをもとに作成)