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子どもの自殺には、夏休み後半から9月上旬、新年度前後も要注意

子どもの自殺には、夏休み後半から9月上旬、新年度前後も要注意

直近10年での小・中・高校生の自殺者数のピーク時期は「8月下旬」

小学生から高校生までの間で自殺者数が多い時期は、直近10年では8月下旬、9月上旬、4月中旬であり、夏休みから夏休み明け(7月下旬~9月下旬)に絞るとピークは8月下旬――。これは、自殺総合対策推進センターが、小学校入学から高校卒業までの「通学適齢期」の子どもを対象にして、2015年までの過去40年分の自殺に関するデータを分析し直したなかで明らかになったものです(自殺総合対策推進センター「昭和48年度から平成27年度における、通学適齢期の自殺者数に関する分析【速報版】」、2018年)。なお、この傾向は北海道・東北地方、関東地方といったブロック別で比較しても共通しており、近年の夏休みの短縮化などが影響しているとみられています。

自殺者数最多日や最多時期は、小学校・中学校・高校の学校段階で違いが

これまでは、厚生労働省による「自殺対策白書」のデータをもとに、18歳以下の自殺は夏休みが終わり2学期が始まる9月1日がピークとされてきました。しかし、今回は、小・中・高の学校段階別、上旬・中旬・下旬別などで詳しく分析した結果、9月1日や新学期にとらわれ過ぎず、夏休み後半も含めたより幅広い期間での対策が必要であることがわかりました。この分析では、ほかにも以下のような傾向がわかっています。

  • 日別にみると、中学校と高校段階では9月1日の自殺者数が最も多いが、小学校段階では11月30日の自殺者数が最も多い
  • 旬別に見ると、小学校段階では3月上旬、中学校段階では9月上旬、高校段階では4月中旬が最も多い

自殺者増の時期に合わせて、電話やメール、SNSでの相談窓口開設も

通学適齢期の子どもたちは、友だちや先生とのトラブル、成績や進路(に関する親とのトラブル)など、学校にかかわるさまざまな問題を一人で抱え込んでいます。

そのつらさを少しでも打ち明け、やわらげられるように、国や自治体などでは8月下旬~9月を中心に、電話やメール、SNS(LINE・チャット・Twitter)などで相談できる体制を整えています。

とはいえ、悩みや問題を抱えた子どもが、自ら第三者に相談を決意することは難しいとされています。普段の様子に気を配り、保護者のほうから話しかけ、子どもの反応をよく見て話をよく聴いて、もしもの場合はこれらの相談窓口など、専門家への相談につなげましょう。

主な相談窓口

文部科学省「24時間子供SOSダイヤル
TEL..0120-0-78310

チャイルドライン支援センター「チャイルドライン
TEL..0120-99-7777

日本いのちの電話連盟「いのちの電話」
TEL.0570-783-556

社会的包摂サポートセンター「よりそいほっとライン」
TEL.0120-279-338

厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
TEL.0570-064-556

厚生労働省自殺対策推進室「支援情報検索サイト」
(地域別にさまざまな方法の相談窓口を紹介)