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乳がんは早期の発見・治療で「治る」。検診を欠かさず受けましょう

乳がんは早期の発見・治療で「治る」。検診を欠かさず受けましょう

5年生存率は 、Ⅰ期で診断なら100%でも、Ⅳ期では37%に低下

日本人女性に最も多いがんである乳がんは、ほかのがんに比べて「治りやすい」がんともいわれています。1年間に約7万6,000人(2014年)もの人が新たに乳がんと診断されますが、乳がんの1年間の死亡者数は約1万4,000人(2016年)*1と、患者数の割には死亡者数が少なめだからです。

また、がんが「治る」目安とされる5年生存率をみると、乳がん全体では93.5%であり、診断されたときの病期別ではⅠ期では100%、Ⅱ期でも96.0%、手術をした症例全体では96.4%となっています。しかし、末期であるⅣ期で診断された場合は37.1%にまで低下してしまいます(2007~2009年診断症例)*2。すなわち、乳がんは早期発見・早期治療ができればほとんど「治る」ものの、発見・治療が遅れれば治癒が難しくなる場合もあるといえます。

乳がん患者数は2018年には8万6,500人にまで増える、との予測*3も公表されています。早期発見・早期治療のためには、対象年齢になったら、乳がん検診を定期的に受け続けることが大切です。

「40歳を過ぎたら乳がん検診」…あなたにもハガキが届いていませんか?

乳がん検診は、わが国では、40歳以上の女性を対象に、「2年に1回、問診とマンモグラフィ撮影による検査を受けること」が推奨されています。しかし、「過去2年間に乳がん検診を受けた」という人は、少しずつ増加傾向にはあるものの、まだ44.9%(2016年)にとどまり*4、半数以上の人が受けていません。

こうした現状を受け、わが国では毎年、「乳がん月間」である10月を中心に、少しでも乳がん検診を受ける人を増やそうという取り組みが実施されています。

今年(2018年)は、初の取り組みとして、国立がん研究センターが「全国放送テレビ番組と全国自治体による個別通知を組み合わせた乳がん検診受診勧奨」を実施。44都道府県約360市区町村と協働し、各自治体の乳がん検診助成対象住民約86万人へ検診受診の個別通知を2018年9月初旬に送付し、NHKの情報番組でも啓発しています。

自治体からの乳がん検診受診勧奨はがきが届いた人は、ぜひこの機会に乳がん検診を受けることをお勧めします。

日曜日に「乳がん検診」を受けられる! 2018年は「10月21日」

とはいえ、乳がん検診を受けたくても、平日は仕事や子育てなどで都合がつかないという人も多いでしょう。そんな人は、日曜日に乳がん検診を受けられるキャンペーンを利用してみましょう。これは、認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)が展開している、「10月第3日曜日に乳がん検査を受けられる J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」というもので、このキャンペーンに賛同する全国の医療機関にて実施されています。

2018年の実施日は「10月21日」です(医療機関によっては、10月14日、20日など別日のこともあります)。J.M.Sのサイトで実施医療機関を検索し、問い合わせや予約をしたうえで、ぜひ利用してみましょう。


*1 国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス「最新がん統計」
*2 国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス「がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計」
*3 国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス「2018年のがん統計予測」
*4 厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査の概況」