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アレルギーについて正しい知識をもち、適切な治療・管理・予防を

アレルギーについて正しい知識をもち、適切な治療・管理・予防を

日本国民の2人に1人は、何らかのアレルギー疾患をもっている

まだ秋の花粉症に悩まされているという人、そろそろ来春の花粉対策が心配という人も多いでしょう。

花粉症は、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギーなどと並ぶアレルギー疾患のひとつです。アレルギー疾患の患者さんは増え続けていて、いまや日本国民の2人に1人は、何らかのアレルギー疾患をもっているといわれています。

アレルギー疾患は、急激な症状の悪化や生活の質(QOL)の著しい低下により、患者さんの生活に大きな影響を及ぼします。そのため、わが国全体で総合的な対策を推進する必要があるとして、2014年6月に「アレルギー疾患対策基本法」が公布されました。さらに、この趣旨に則って2018年10月に「アレルギー・ポータル」というWebサイトが公開されています。

「アレルギー・ポータル」で正しい知識を学ぼう

アレルギー・ポータルは、アレルギー疾患やその医療などに関する正しい知識を国民に広めることを目的としたサイトで、厚生労働省の補助事業として日本アレルギー学会が運営しています。主な内容は、各アレルギー疾患の解説(特徴、症状、重症度、治療など)や日常生活での対策などで、前述の病気のほかに、重症薬疹、じんましん、ラテックスアレルギー、職業性アレルギー疾患などについても取り上げられています。

アアレルギー疾患は、人の体に備わっている「免疫反応」が、過剰に働いてしまうことで起こります。免疫反応は本来、自分の体の成分とは異なるものが体内に侵入してくると、「異物」と認識して攻撃し、排除しようとします。しかし、異物ではなく自分の体を攻撃して傷つけてしまう場合があり、これをアレルギー反応といいます。

アアレルギー反応を抑えるためには、アレルギー反応を引き起こす物質をできるだけ避ける日常生活を心がけることが大切です。このサイトを利用して、正しい対処法を身につけましょう。

各領域の専門知識をもったアレルギー専門医を受診しよう

また、アレルギー疾患のコントロールには、セルフケアだけでなく、適切に受診して、アレルギー専門医の治療・アドバイスを受けることも重要です。アレルギー専門医とは、高い水準でアレルギー疾患の診療を行う能力があるとして日本アレルギー学会が認定した医師のことです。

内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科等の分野別に「アレルギー専門医」が認定されており、アレルギーポータルの「医療機関情報」、あるいは日本アレルギー学会のホームページの「専門医・指導医一覧」で探すことができます。

同学会では、「自分の症状について、診療が可能かどうか」を医療機関に確認してから受診することを勧めているので、事前に問い合わせるようにしましょう。なお、紹介状が必要となる場合もあるため、すでにかかりつけ医がある患者さんは、先にその医療機関に相談することをお勧めします。