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流行期に入ったインフルエンザ。「かかったとき」に備えましょう

流行期に入ったインフルエンザ。「かかったとき」に備えましょう

高齢者、幼児は特に早めに受診! 安易な解熱薬使用はNG

今月(2018年12月)中旬、厚生労働省は全国的にインフルエンザの流行期に入ったことを発表しました。

インフルエンザの症状は、急な38℃以上の高熱をはじめ、関節痛や筋肉痛、頭痛、倦怠感、そして咳や鼻水、のどの痛みといったもので、かぜと似ています。しかし、「周囲がインフルエンザ流行地域である」「急に発症」「のどや鼻だけでなく、全身に痛みなどの症状が出る」といった場合は、インフルエンザの可能性が高くなります。

高齢者のほか、ぜんそくやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器系の病気や、糖尿病や腎臓病といった慢性病がある人は、インフルエンザが引き金となって、肺炎を引き起こすことが多くなります。また、小児の場合は、脳の中枢神経が障害されるインフルエンザ脳症の恐れもあります。

これらの合併症を未然に防ぐためには、以上にあてはまる人はワクチン接種をしておき、疑わしい症状があったら早めに受診することが大切です。

なお、熱がつらいときには市販の鎮痛解熱薬を使ってしまいがちですが、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID:ボルタレンなど)には、インフルエンザ脳症の悪化を招く危険性が指摘されています。インフルエンザが疑われるときは、自己判断での解熱鎮痛薬の使用は控えましょう。

「1回のむだけ」の治療薬も。用法、用量、服用などの期間を守って効果的に

検査によってインフルエンザと確定したら、インフルエンザウイルスの増殖を抑える、抗インフルエンザウイルス薬を服用することになります。この抗インフルエンザウイルス薬には今年3月、「ゾフルーザ(一般名バロキサビル マルボキシル)という新しい薬が登場しました。従来の抗インフルエンザウイルスの薬は、「1日2回服用(吸引)を5日続ける」、「1回でよいが、吸引するタイプで使い方が難しい」といったものでしたが、ゾフルーザは1回服用するだけでウイルスの増殖を抑制する効果を得られるのが特徴です。

ただし、1回服用するだけでよいということは、効果が長続きする分、万一、副作用が出た場合、副作用も長く続く恐れがある、との指摘もあるようです。服用後、体調がおかしいと感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

なお、抗インフルエンザウイルス薬は、発症から48時間以内という適切な時期に開始することで、一般的に発熱期間が1~2日短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少し(人にうつしにくくなり)ます。この時期を過ぎて使用を開始しても十分な効果は得られないため、治療薬の用法、用量、服用などの期間を守ることが重要です。

困ったときは、相談窓口も利用しよう

厚生労働省では、Webサイト上の「インフルエンザQ&A」というページでよくある質問に関する回答をまとめているほか、インフルエンザを含む感染症に対する「感染症・予防接種相談窓口」を開設しています(厚生労働省が業務委託している、外部の民間会社により運営)。一般的な予防方法、また流行状況や予防接種の意義、薬やワクチンの有効性や副反応などに関しての悩みや疑問に対応しているので、困ったときには相談窓口の活用も検討しましょう。

【厚生労働省「感染症・予防接種相談窓口」】
TEL:03-5276-9337(午前9時~午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く)