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「健康サポート薬局」は健康相談やフォローアップ、受診勧奨も

「健康サポート薬局」は健康相談やフォローアップ、受診勧奨も

かかりつけ機能と、健康サポート機能を兼ね備えた薬局

薬局が大きく変わろうとしています。医療用医薬品の処方や市販薬の販売、またその際に薬の説明をするだけでなく、日ごろの健康管理の相談にのってくれるような、地域住民の健康により積極的にかかわっていこうという「健康サポート薬局」が増えているのです。

健康サポート薬局は、「かかりつけ薬剤師・薬局の基本的機能(下記①)」に加え、国民が自ら行う健康の保持増進を積極的に支援する「健康サポート機能(下記②)」も備えた薬局、と規定されています。

①かかりつけ薬剤師・薬局の基本的機能
服薬情報の一元的・機能的把握の取り組みと薬剤服用歴への記載/懇切丁寧な服薬指導および副作用等のフォローアップ/お薬手帳の活用促進/24時間相談対応/在宅対応/医療機関に対する疑義照会と服薬情報の提供等/かかりつけ医との連携・受診勧奨など

②健康サポート機能
地域における連携体制の構築/常駐する薬剤師の資質の確保/相談窓口の設置/健康サポート薬局である旨の表示/要指導医薬品等、介護用品等の取り扱い/一定期間の開局/健康相談、健康サポートの取り組み実施など

全国に1,220カ所、地域住民向けにさまざまな取り組み

このような健康サポート薬局として届け出た薬局は、2018年12月28日時点で、全国に1,220カ所とされています。東京都や大阪府では100カ所を超えている一方で、同薬局数がまだ一桁台の県もあり、普及状況にはまだ地域差がみられます。

健康サポート薬局のなかには、出前講座として薬剤師や栄養士らによる地域住民向け講座や、薬・栄養・介護に関する相談会、1日薬剤師体験などのイベントを開催していたり、独自の健康通信を発行したりしている薬局もあるようです。

また、厚生労働省の資料によると、健康サポート薬局の薬剤師が、市販の塗り薬を購入しようと訪れた患者に対して、症状などをよく聴いて受診勧奨。その結果、早期治療に結びついた好事例が紹介されています。

国としてかかりつけ薬剤師・かかりつけ薬局の推進を図り、薬局の機能強化

健康サポート薬局を含め、国ではかかりつけ薬剤師・かかりつけ薬局の推進を図っています。厚生労働省は2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」を策定・公表し、かかりつけ薬剤師・薬局に求められる基本的な機能を明らかにしました。それに基づいて2016年度からは「患者のための薬局ビジョン推進事業」を実施、2018年度は40都道府県で47のモデル事業を実施しました。さらに今後は、関連する法改正によって薬局の機能を強化していく方向です。

厚生労働省は「今後、健康に関する相談を行う身近な場として健康サポート薬局の届出を増やしていくことが重要」としています。近隣に健康サポート薬局を掲げる薬局があれば、薬や病気に関連する相談はもちろん、健康相談などにも利用してみてはどうでしょう。健康食品を購入しようかどうか悩んでいるといったときにも、相談に応じてもらえます。