毎年1万人が発症! 30代から40代に多い子宮頸がん

最近では年間約2700人が死亡。20代にも増えている

先日(2015年2月14日)、60代の女性ミュージシャンが子宮頸がんで亡くなったと報道されました。彼女は半年ほど前に末期の子宮頸がんと診断され、治療しながらライブ活動などを続けていました。昨年12月に脊髄への転移が発覚し、手術をしたものの、今年1月に容態が急変して再入院していたとのことです。

子宮頸がんは、日本では毎年約1万人が罹患し、2013年には約2700人が死亡している病気です(国立がん研究センターがん対策情報センター「人口動態統計によるがん死亡データ(1958年〜2013年)」および「地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年〜2010年)」による)。高齢になるにつれて増えるほかのがんとは異なり、30代から40代に多く発生し、最近では20代にも増えています。

 

ヒトパピローマウイルスが原因。長期的な感染によってがん化する

子宮頸がんの原因となるのは、性交渉によって子宮頸部(子宮の入り口)に感染するヒトパピローマウイルス(HPV)であることが明らかになっています。

性交経験のある女性のほとんどが、一生に一度はHPVに感染するとされており、感染しても多くは免疫力によって自然消滅します。しかし、繰り返し感染し、1年以上の長期にわたって感染していると「異形成」という状態になり、やがて子宮頸がんになる可能性があります。

子宮頸がんは早期に発見できれば比較的治療しやすく、経過も良好な病気です。初期の異形成や子宮頸がんでは、症状がほとんどないため、定期的に検診を受けてチェックすることが大切です。

 

20歳を過ぎたら、2年に1回は子宮頸がん検診を受けよう

日本では20歳以上の女性は2年に1回、細胞診による子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。自治体の補助により、保健所や自治体が指定した医療機関などで比較的安価で受けられ、年齢によっては無料になる場合もあるので、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

なお、HPVにはワクチンがあり、2013年に小学6年生から高校1年生を対象に定期接種化されました。しかし、多数の副反応報告により、現在は「積極的な接種勧奨の一時差し控え」となっており、副反応については現在調査中です。

予防接種を検討する際には、下記の相談窓口に問い合わせるか、厚生労働省ホームページの情報などをよく読みましょう。

また、接種後に万が一副反応と思われる症状が出た場合には、厚生労働省の「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について」の一覧に掲載された連絡先に問い合わせましょう。


■HPVワクチン相談窓口(厚生労働省の業務委託による)
電話番号 0263-37-2050
受付日時 月曜日から日曜日 午前9時から午後9時
        ※祝日、年末年始(12月29日から1月3日)を除く。