働きざかりの女性に多く発症する「膠原病」とは?

「膠原病(こうげんびょう)」は、多数の自己免疫疾患の総称

先月(2016年2月)下旬、30代の女優が「膠原病(こうげんびょう)」を患っていることを告白し、話題となりました。

膠原病とは、単一の病名ではなく、自己免疫機能の異常によって起こる病気の総称です。一般によく知られている関節リウマチのほか、ベーチェット病、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、シェーグレン症候群、混合性結合組織病など多数の病気が含まれます。

膠原病は全般的に、原因や成り立ちが完全には解明されておらず、治療法も確立していません。長期療養が必要となるため、国の「指定難病」とされている病気が多く含まれています(賢い患者学「難病と小児慢性特定疾病の医療費助成対象が拡大されています」参照)。

 

全身にさまざまな症状が現れ、人によって症状も重さも異なる

膠原病は、本来は病原菌などから体を守る働きをする免疫機能が、異常をきたして自分自身の細胞や組織を攻撃してしまうことで起こります。関節リウマチであれば主に関節に痛みや腫(は)れが現れる、ベーチェット病では眼や皮膚粘膜に炎症が起こる、シェーグレン症候群であればドライアイやドライマウスが起こるなど、病気によって特徴はありますが、共通して全身のいろいろな臓器に炎症が現れます。どこにどんな症状が現れるか、また、症状の重さは人によって千差万別です。

 

よくなったり悪くなったりするため、病気とうまくつきあうことが必要

膠原病は、20代〜50代くらいの働きざかりの女性に多く発症します。病気がよくなったり悪くなったりをくり返す特徴があるため、病気とうまくつきあって「よい状態」をできるだけ保つことが必要となります。症状が軽ければ治療をせずにようすを見ることもありますが、症状が活発になりはじめたら、できるだけ早めに治療を行うことが大切です。

特に関節リウマチや全身性エリテマトーデスであれば、初期には微熱やだるさ、関節痛などが続いて、かぜの症状と区別がつきにくいこともあります。気になる症状が続くときは、まずは医療機関を受診しましょう。もし「膠原病の疑いがある」と言われたら、早めに「膠原病内科」「リウマチ科」などがある、あるいは膠原病専門医のいる医療機関へ行き、正確な診断を受けることが大切です。