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マイコプラズマ肺炎が増加傾向。長引く咳に要注意

マイコプラズマ肺炎が増加傾向。長引く咳に要注意

子どもや若い人に多く、周期的に流行する感染症

マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という細菌への感染で起こる呼吸器の感染症で、周期的に流行することが知られています。国立感染症研究所の報告によると、先月(2016年10月)17~23日の患者数は758人で、1週間の患者数としては過去10年間で最多となっていました。

子どもや若い人がかかることが多く、有効なワクチンはないことから、家庭や学校などを中心に感染が広がります。通年みられる病気ですが、秋の終わりごろから早春にかけて多くなるため、今後も注意が必要です。

かぜと似た症状だが、咳が長く続く。特に成人は重症化することがある

マイコプラズマに感染すると、2~3週間の潜伏期間を経て、発熱や全身のだるさ、頭痛、痰のない乾いた咳などの症状が出ます。熱が下がっても、3~4週間という長期にわたって咳が続くのが特徴です。感染しても、多くの人は軽い症状で済みますが、一部の人(主に成人)は重い肺炎となったり、中耳炎や脳炎などを合併して重症化することがあります。

治療には抗菌薬が使われますが、特定の種類の抗菌薬しか効果がありません。また、通常用いられる抗菌薬が効かない、いわゆる「耐性菌」が増えてきているため、治療の効果がみられないときは、異なる抗菌薬で治療することがあります。

咳が出るときにはマスクを着用。長引くときは医療機関で診察を

マイコプラズマ肺炎の感染力はあまり強くありませんが、かぜと似た症状のため、本人も周囲も気づかないまま広まってしまいがちです。

発症者の咳のしぶきを吸い込んだり(飛沫感染)、身近で接触したりする(接触感染)ことでうつるため、予防するには、かぜやインフルエンザと同様に手洗いやうがいを徹底しましょう。

咳の症状がある人は、マスクを着用する、咳やくしゃみの際はティッシュペーパーで口や鼻を覆ってほかの人から顔をそむける、使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨てるといった「咳エチケット」を必ず守りましょう。そして、咳が長く続くときや、処方された抗菌薬でも症状がおさまらないようなときには、医療機関を受診してください。