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気づかないうちに進む緑内障。40歳を過ぎたら目の検査を受けよう

気づかないうちに進む緑内障。40歳を過ぎたら目の検査を受けよう

日本人の視覚障害の原因疾患第1位! 40歳以上の20人に1人が緑内障

今月(2017年)3月12日から18日は、「世界緑内障週間」です。これは、毎年3月下旬ごろに、世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントで、日本でも日本緑内障学会が中心となって啓発活動を行っています。

緑内障は、厚生労働省研究班の調査によると、日本人の視覚障害の原因疾患の第1位、24.6%を占めています。また、日本緑内障学会が2000~01年に行った大規模調査(「多治見緑内障疫学調査」)によると、40歳以上の日本人の5%、つまり20人に1人が緑内障であることがわかりました。また、そのうち約9割の人が緑内障と診断されていない、未発見潜在患者でした。

自覚がないまま視野が欠けていく。元には戻せず、進行を遅らせる治療のみ

緑内障は、眼圧(がんあつ、後述)が上昇することなどが原因で、視神経が障害され、視野が欠けていく病気で、さまざまなタイプがあります。急激に眼圧が上昇して目の痛みや頭痛、吐き気などが起こる急性緑内障もありますが、多くの人がかかるのは、痛みや充血、視力低下などの症状がほとんどないまま進行する慢性緑内障です。

自覚症状としては、「見えない場所(暗点)が出現する」「視野の一部に見えない部分ができる」などですが、片方の目の視野に障害が起こっても、もう一方の目で補うため、ほとんど気づかないまま進んでしまいます。それらの視野障害を治療によって元に戻すことはできませんが、早めに検査を受けて、進行を遅らせる治療を開始することが大切です。

緑内障の基本的な治療は、点眼薬によって、視神経の障害にかかわる眼圧を下降させ、視野障害の進行を抑えるというもの。眼圧とは、房水という液体が眼球内を循環することで発生する、眼球を球形に保つために必要な一定の圧力です。眼圧の上昇が原因でない「正常眼圧緑内障」の人であっても、眼圧を下げることで緑内障の進行をゆるめられることがわかっています。

点眼薬の効果がみられない場合や、視野障害が進行してしまう場合には、レーザー治療や手術が行われることもあります。

40歳を過ぎたら、眼科で眼圧・眼底・視野検査などの眼科検診を

緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査、画像解析検査などによって診断されます。健康診断などで異常があった場合には必ず眼科医を受診し、検査の機会がない場合は、40歳をすぎたら定期的に眼科検診を受けるなど、早期発見に努めましょう。

特に、家族(両親や兄弟)に緑内障の患者さんがいる人や、近視の強い人などは発症しやすいとされています。また、年齢とともに増加するため、注意が必要です。