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たばこは白血病にも関連! 1日30本以上吸う男性は2.2倍発症しやすい

たばこは白血病にも関連! 1日30本以上吸う男性は2.2倍発症しやすい

喫煙と白血病リスクの関連についての国内の研究結果が公表に

喫煙はさまざまながんのリスクを高めますが、今月(2017年4月)新たに、日本人の急性骨髄性白血病の発症にもかかわるという研究結果が公表されました。

これは、国立がん研究センターの研究班が、40~69歳の男女約10万人を約18年間追跡調査した多目的コホート研究によるものです。以前から、国際的評価においては、喫煙が急性骨髄性白血病の確実なリスクであることが明らかになっていましたが、日本人の喫煙と白血病罹患の関連を検討した大規模な研究は、これまでほとんどありませんでした。

今回の研究では、追跡期間中に急性骨髄性白血病が90人、急性リンパ性白血病が19人、慢性骨髄性白血病が28人にみつかりました。たばこを吸っていないグループを1としたときのそれらの発症リスクを検討すると、男性の場合、現在たばこを吸っている本数が1日30本未満のグループでは急性骨髄性白血病のリスクは上昇していませんでしたが、1日30本以上のグループでは、2.2倍も上昇していました。

女性や、ほかの白血病については、喫煙者やがんにかかった人の人数が少ないために、はっきりしませんでした。

*コホート研究…数万人以上の特定集団を対象に、まず生活習慣などの調査を行い、その後何年も継続的な追跡調査を行うもの

進行が早く、生存率が比較的低いがん。急に貧血や発熱、出血などが起こる

急性骨髄性白血病は、骨髄で血液細胞がつくられる過程で遺伝子異常が起こり、がん化した白血病細胞が異常に増殖する一方で、正常な白血球や赤血球、血小板がつくられなくなってしまう病気です。

症状としては、息切れや動悸、ふらつき、倦怠(けんたい)感といった貧血症状のほか、感染症にかかりやすくなって発熱する、出血が止まらない、あざや点状の出血斑ができるなどが急に起こります。体調不良で医療機関を受診したときに、血液検査の異常から疑われることの多い病気ですが、進行が早く、診断が確定した後はすぐに治療を受けることになります。

国立がん研究センターがん対策情報センターの部位別5年相対生存率(2006~2008年集計)によると、男性37.8%、女性41.3%と比較的生存率が低いがんです。

女性よりも男性のほうがかかりやすく、加齢とともに発症率が上がるので、喫煙男性はすぐにでも禁煙して急性骨髄性白血病を予防しましょう。