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腹痛や発熱、黄疸の起こる胆管炎。脂っこい食事を好む人は要注意

腹痛や発熱、黄疸の起こる胆管炎。脂っこい食事を好む人は要注意

「胆石」が詰まり、細菌感染により胆管に炎症を起こす病気

今月(2017年9月)初旬、50代の男性芸能人が、数日間の強い腹痛にさいなまれ、通院したところ「胆管炎」と診断されて入院したことが報道されました。

胆管とは、肝臓や胆のうと十二指腸をつなぐ管です。脂肪の消化吸収を促す作用をもつ「胆汁」を、肝臓で合成されたあとに十二指腸へと運ぶ役割をしています。胆管炎の多くは、この胆汁の一部が固まってできた「胆石」により胆汁の流れが滞り、細菌感染などが原因で胆管に炎症が起こることで発症します。同様に、胆汁をためておく胆のうに炎症が起こると「胆のう炎」となります。

まずは抗菌薬による薬物治療。胆汁を抜く治療や手術が必要となることも

胆管炎の主な症状は、上腹部痛(みぞおちのあたりが痛む)、寒気を伴う発熱、黄疸(おうだん、皮膚や白目が黄色がかる)などです。重症化すると、意識障害や血圧低下が起こるなどして、命にかかわる恐れもあります。特に高齢者や胆石ができやすい人は、以上のような症状があったら、放置せずに医療機関を受診しましょう。

胆管炎と診断されたら、まず、絶食して点滴で水分や電解質を補いながら、主に抗菌薬による治療が行われます。痛みを抑えるために鎮痛薬を使うこともあります。

中等度以上の場合には、細菌に感染している胆汁を体から抜く「胆道ドレナージ」という治療が行われることが多くなります。また、胆道ドレナージの後に、腹腔鏡手術や開腹手術によって胆石を取り除くこともあります。

40歳以上の女性に多い。動物性脂肪に偏った食事や不規則な食生活に注意

胆管炎は、40歳以上の中高年に多く、男性よりも女性のほうが発症しやすいとされています。なかでも、動物性脂肪の多い食事をよくとっている人は、脂肪分が固まってつくられる「コレステロール結石」ができやすいので、胆管炎や胆のう炎が起こりやすくなります。予防のためには、動物性脂肪のとりすぎに気をつけ、暴飲暴食をせず、規則正しい食生活を心がけることと、適度に運動などをして肥満を防ぐことが大切です。