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HIV感染は20~30代、エイズ発症は40代に多い。無料匿名の検査を受けよう

HIV感染は20~30代、エイズ発症は40代に多い。無料匿名の検査を受けよう

早期発見・早期治療ができれば、エイズは恐ろしい病気ではない

12月1日はWHO(世界保健機関)が定めた「世界エイズデー」です。毎年、この日を中心に、世界各国でエイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)に関する啓発活動などが行われています。

1エイズは、「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)」による感染症です。適切な治療を受けずに年月が過ぎると、免疫細胞が破壊され、さまざまな病気を引き起こします。かつては有効な治療法がなかったために、「死に至る病」として恐れられていました。

1しかし、現在は、治療法の進歩や早期発見・早期治療によって、体内のウイルス量を大きく減らし、発症や感染拡大を防ぐことが可能になりました。また、発症しても長期にわたり、健常な人と同様の生活を送れるようにもなっているので、正しい知識をもち、検査受診・治療開始につなげることが大切です。 。

日本で毎年新たに報告されるHIV感染者数、エイズ患者数は横ばい傾向

厚生労働省エイズ発生動向委員会の「平成28(2016)年エイズ発生動向」によると、わが国の2016年のHIV感染者新規報告件数は1,011件で、2007年以降年間1,000件を超えて推移しています。また、同様にエイズ患者の新規報告件数も437件と、2006年以降年間400件以上を維持し、いずれも横ばいとなっています。

年代別にみると、HIV感染者は20~30歳代に集中。一方、エイズ患者は30~40歳代、特に40歳代に多い傾向が続いており、60歳以上の割合も増加しています。性別では大半が男性ですが、女性の感染者・患者もみられます。また、感染経路は男性同性間の性的接触の割合がもっとも高いものの、年齢が上がるにつれて異性間の性的接触の割合が高くなっています。

HIVは主に感染者の血液や精液、腟分泌液に多く含まれており、性行為をした際に、相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。コンドームを用いない性行為をした場合や、HIV感染が心配になったときは、HIV検査を受けるようにしましょう。

HIV検査は全国の保健所などで実施。他の性感染症を同時に調べられる機関も

HIV検査は、全国の多くの保健所や自治体の特設検査期間などで、無料・匿名で受けることができます。多くは平日の昼間に実施していますが、平日の夜間や土日に行っているところもあります。エイズデーの前後に検査イベントを行っている保健所なども多く、居住地以外の保健所でも受診可能なので、「HIV検査相談マップ」で調べてみましょう。

なお、梅毒や淋病、クラミジアなどの他の性感染症に感染していると、粘膜に炎症を起こしやすく、HIV感染の確率が数倍増加します。特に近年、梅毒の感染者数は増加傾向にあるため、「その他性感染症の検査」も同時に受けられる検査機関を検索するとよいでしょう。