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今年の花粉飛散量は昨年を上回る見込み。飛散前から対策を

今年の花粉飛散量は昨年を上回る見込み。飛散前から対策を

都内では15~44歳の約6割が花粉症と推定!

昨年(2017年)12月中旬、「東京都に住む人は約半数が花粉症」というショッキングな調査結果が報告されました。これは、東京都健康安全研究センターがおよそ10年ごとに行っている「花粉症患者実態調査」の平成28年度の調査結果によるもので、都内3区市に居住する人を対象として、花粉症の症状や受診の有無などについてアンケート調査を行ったり、一部の回答者に花粉症検診を行ったりして実態をまとめています(参考用外部リンク参照)。

それによると、都全体のスギ花粉症推定有病率は48.8%で、前回調査とは推計方法などが一部異なるものの、約17ポイントも有病率が上昇。年齢区分別にみると、0~14歳で40.3%、15~29歳で61.6%、30~44歳で57.0%、45~59歳で47.9%、60歳以上で37.4%となっていました。

日本気象協会の「2018年 春の花粉飛散予測(第2報)」では、今年は「東北から近畿、四国地方までの広い範囲で、前シーズンの飛散量を上回る見込み」と発表されています。これまで花粉症ではなかった人も突然発症するリスクがあるため、花粉対策を行っておきましょう。

1月から少しずつ飛散が始まる。早めの対策が発症予防や症状軽減につながる

前述の実態調査では、鼻や眼などに花粉症の症状があると答えた人に、どのような対策を行っているかを尋ねています。それによると、約35%の人がマスクの着用や市販薬の服用といったセルフケアのみで日常生活に支障はないと答えていました。

マスクの着用を含め、次のような対策で体内に取り込む花粉の量を最小限に抑えることで、花粉症を予防したり、症状を軽減することができます。

今年の飛散開始は例年並みで、「2月上旬に九州や中国、四国、東海、関東地方の一部から花粉シーズンが始まる見込み」とされていますが、飛散開始と認められる前から少量飛び始めるため、1月のうちから行うとよいでしょう。

・鼻の中と眼に入る花粉数を減らすため、外出時はメガネやマスクをつける

・ウール素材の衣服は花粉がつきやすいので、化学繊維や絹、綿の衣服を選ぶ

・帰宅時には玄関の外で衣服や髪をよくはらう

・帰宅後は手洗いとうがい、洗顔で花粉を洗い流す

・こまめに掃除をする。特に花粉のたまりやすい窓のそばや部屋の隅などは水拭きする

・洗濯物やふとんは軽くはたいてから室内へ取り込む(飛散量が多いときはできるだけ部屋干しに)

自分でできる対策を行っても症状がつらい人は、飛散前に治療の検討を

毎年つらい症状に悩まされている人や、前述の対策を行っても日常生活に支障がある人は、スギ花粉が飛散する1~2週間前から抗アレルギー成分を含む市販薬を使用したり、医療機関を受診したりするようにしましょう。症状が出る前に薬の服用を開始する「初期療法」には、症状が出てから服用する「導入療法」よりも症状が出る時期を遅らせたり、症状を軽くさせたりする効果があることがわかっています。

なお、市販薬には、医療用医薬品から切り替わった「スイッチOTC薬」があり、特定の条件を満たせば「セルフメディケーション税制」が適用されるものもあります(参考用外部リンク参照)。また、受診して処方薬を服用する場合も、ジェネリック医薬品を選ぶことで医療費の節減につながるので、医師や薬剤師に相談してみましょう。