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心身の健康は、健全な食生活から。朝食・共食・栄養バランスがポイント

心身の健康は、健全な食生活から。朝食・共食・栄養バランスがポイント

6月は「食育月間」。自分自身や家族の食生活を見直してみよう

毎日、きちんと朝食を食べていますか? 毎食の栄養バランスに気を配っていますか?そして、1人ではなく誰かと一緒に食卓を囲んでいますか?

毎年6月は「食育月間」として、「健全な食生活を実践することができる人間を育てる」食育の推進を目的とし、さまざまな関連イベントやメディア等での広報活動が行われています。その基本となっているのは、2016年3月に決定された「第3次食育推進基本計画」で、2016~2020年度までの5年間を期間として、食育推進のための施策や取り組みが定められています。その計画で掲げられた21の数値目標のうち、若い世代や働き盛り世代に重要な課題には、次のようなものがあります。自分自身や家族は実現できているか、振り返ってみましょう。

  • 朝食または夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数
    2017年度現状値 10.5回⇒2020年度目標値 週11回以上
  • 朝食を欠食する子どもの割合
    2017年度現状値 4.6%⇒2020年度目標値 0%
  • 朝食を欠食する若い世代の割合
    2017年度現状値 23.5%⇒2020年度目標値 15%以下
  • 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている国民の割合
    2017年度現状値 58.1%⇒2020年度目標値 70%以上
  • 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている若い世代の割合
    2017年度現状値 39.1%⇒2020年度目標値 55%以上
  • 生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を実践する国民の割合
    2017年度現状値 68.2%⇒2020年度目標値 75%以上

朝食をとることや、栄養バランスのとれた食事には科学的根拠がある

とはいえ、食事法や栄養について玉石混交の情報があふれかえっているなかで、「なぜ朝食をきちんと食べる必要があるの?」「栄養バランスをとることは本当に重要なの?」というような疑問をもつ人もいることでしょう。

農林水産省が先月(2018年5月)発表したパンフレット「『食育』ってどんないいことがあるの? ~エビデンス(根拠)に基づいて分かったこと~」は、そんな人向けに、食育に関するエビデンス(科学的根拠)を収集・分析・整理し、わかりやすくまとめたものです。

同パンフレットでは、日本人を対象とした研究によって、朝食を毎日食べる習慣が「食事の栄養バランス」「生活リズム」「心の健康」「学力・学習習慣や体力」と関係していることを解説しています。また、栄養バランスに気を配った食事は長寿につながり、特に「野菜類、果物類、豆類、海藻類、乳類をよく食べ、肉類が控えめな食事パターン」はがんや糖尿病の発症リスク、循環器疾患(脳卒中や心臓病)での死亡リスクの減少につながることを解説。さらに、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が、栄養バランスのとれた食生活と関係していることも解説しています。

簡単なひと手間で、栄養バランスのよい朝食を心がけよう

朝の忙しい時間帯に栄養バランスのよい朝食を用意することは、なかなか難しいものですが、できることからチャレンジしてみましょう。ごはんやパンなどの主食に納豆、生卵、ハム、チーズ、ヨーグルトなどを添えたり、ミニトマトやレタスを添えたりする程度であれば、フライパンや包丁を使わなくても用意できます。冷凍食品や缶詰、冷凍野菜を使うのもよいでしょう。夜に時間のある人は、前夜に魚を焼く・野菜をゆでるなど用意しておく、もっと余裕があれば具沢山のみそ汁やスープを作っておくなど、さまざまな工夫が考えられます。

家族の帰宅時間がバラバラでも、朝食であれば揃って食べられるという家庭は多いでしょう。栄養バランスのととのった食卓を家族で一緒に囲めば、笑顔や会話が増えることにもつながります。